猟奇事件が身近に起きました。
こういう事件の犯人は、心の病を抱えているので、悪質という表現は当てはまりません。
現代のもっとも悪質な犯罪は"報道機能犯罪"です。
報道機能犯罪とは、報道という社会機能を使った犯罪の仮称です。
報道という名で呼ばれることも、多くの人に伝え知らせるというその機能が犯罪に使われれば、それが報道と呼ばれる資格はなくなります。
報道を使った犯罪に、"報道犯罪"という四文字の呼び方は適切ではありません。
報道の仕事をしていない人が、報道に似たことを真似て楽しんだり学んだりすることはあるでしょう。
公序良俗に反しなければそれは許されます。
しかし、報道の仕事をしている人間が、報道に値しないことを、発信し増殖拡散させる行為は報道機能犯罪で、影響の大きさからして、もっとも悪質な犯罪です。
報道に値しないこととは、放送法または新聞倫理綱領に違反する偽似報道です。
罰則の有無などは論外で、罰則がなければ違反も自由という欺瞞は、文化国の社会には通用しません。
現代社会を動かすもっとも強力な組織は報道機関です。
もっとも強力な組織が、もっとも悪質な犯罪を続けていれば、その国はほどなく滅亡します。
自ら国壊議員と名乗るような不埒な人間に、報道機関の力をもてあそばれることのないよう、自衛力を育てなければなりません。
報道機関の組織の中にいる人は、目をつぶり首をすくめていてはいけないのです。