法典は、人間が社会で守らなければならない約束ごとを体系的に記述したものです。
経典は、宗教を信ずる人が守らなければならない教えをまとめて記述したものです。
人として守らなければならないことがらは、人々が構成する社会によって異なりますから、どこの国にも共通でありどんな時代にも有効という法典はありません。
宗教を信ずる人が守らなければならない教えは、いつの世にもどこのだれにも共通なもので、経典を変えることは、作られたときから考えられていません。
ところが、ある種の法律が経典に入っているかのように区別がつかず、変えることなどとんでもないと思い込んでいる人がいます。
きっとその人たちの頭の中では、守ることと信ずることがごちゃごちゃになって、整理がつかなくなっているのでしょう。