二院制の議会で、両院の勢力分布が異なっている状態になると「ねじれ」と呼ばれます。
「ねじれ」という言葉は、あまり良い印象を与えません。
呼び方だけをみると、両院揃って同じ勢力のもとにあるほうがすっきりして良いと思いがちですが、意見の対立のないほうが健全であるとも言い切れません。
懸ける議案が、何でもかでもトントコトンと、ろくな審議も経ずに決まってしまうと、よくない結果になった場合には回復に難渋する状況を招きます。
それが何十年も続いた場合には、おやじの代のトントコトンのおかげで、こどもや孫の代が大きな社会負担を背負い込むことになります。
ハイ・スピードだけを求められ暴走しないためには、正常に働くブレーキ機構がなくてはならないでしょう。