障害のある競争種目には、飛び越える障害と避けて通る障害があります。
飛び越えるほうは、障害物の外側を通ると失格になり、避けて通るほうは、いくつもの障害の間をうまくすり抜ければ正しく通過したことになります。
どちらも障害物のない平坦なところを通ることは許されません。
障害物のないところだけを選んで通れば、安全を保つことができます。
しかし、それでは競争に出場できません。
競争に出場しなくても、競技を楽しむことはできます。
見てるだけにすればよいのです。
安全なところで見ているだけの競技観覧が習慣になって、それが何十年も続くと、競技出場がばからしいことのように思えてきます。
自分は見ているだけのことしかしない、決して手は出さないが、見ていることを忘れないでほしい、それだけで見ている側をだいじにしてもらえるものでしょうか。