・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

錯覚時代:11 省エネ

2018年11月27日 | つぶやきの壺焼

電気自動車には高性能の電池が必要です。
電池ができあがるまでには原材料の採取から製造までエネルギーを消費します。
電池は充電しなければ使えません。
充電を短時間で行うには大容量の充電装置が必要で、それにも原材料の採取から製造までエネルギーを消費します。
充電のための電気は、発送配電の過程を経なければ得られず、これにもエネルギーを消費します。
さまざまなところでエネルギーを消費しながら、車を動かすエネルギーを作り出さなければなりません。

それぞれの場でのエネルギーの消費には、必ず損失が加わり、エネルギーが使われる段階が多いほど損失が重層加算されます。
エネルギー消費の旅は、回り道が複雑なほど動力に使うエネルギーの総合利用効率が減っていき、省エネルギーどころか捨て去るエネルギーがどんどん増えていきます。

電気自動車が省エネルギーに役立つというのは錯覚で、歩行者の後に忍び寄ってもわからないほど静かで、走行場所では燃焼ガスを出さない、都市環境を良くする効果だけが望めるというものでしょう。
街で車を使うお金持ちにはどんどん買っていただきたいのですが、高原やハイウエイのドライブ向きではなさそうです。

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