歩くことは、何よりの健康法です。
健康銀行と名づけたい、すばらしい銀行があるのでご紹介しましょう。
釣りに貰ってきた5千円札が、まん中の筋で破れかけていると、家人から苦情が出ました。
受け取ったときには気づかなかったのですが、気づいても「この札では嫌だ」と言うのも面倒だったかもしれません。
処置方法のある苦情は、すぐに受け付けて対処するのが、面倒を嫌う者にとっては最上の策ですから、すぐに近くの銀行に行きました。
窓口に行列ができないよう、番号札を取って待つのはどこの銀行も同じです。
ところによっては、郵便局のように、番号札を使う窓口と、使わない窓口が並んでいるややこしいのもありますが。
発券機の場所はすぐわかりました。
これもところによっては見つけにくいのですが、行った銀行は発券機が発見しやすいところにありました。
ここの発見機は、券をすぐに引っ張り出す型ではなく、ボタンを押すと券が出てきます。ボタンが縦に並んでいて、何をしに来たかによって押しボタンの場所が違うのです。
上から順にざっと見て、もう一度上に目が戻ったとき「今日はどういうご用でしょうか」と窓口のお姉さんが声を掛けてくれました。
おや、これは面倒がなくてよかったと、裂け目の入った5千円札を出して「取り替えて欲しいのですが」と言うと「これにご住所、お名前、電話番号をお書きください、あちらに記入台があります」と、用紙を寄越して教えてくれました。
書き終えて持っていくと、「8番から番号札をお取りください」と番号も教えてくれます。
8番には「両替」の文字とほかの項目が並んでいました。
棚に重ねてあったパンフレットを眺めながら待とうかと手に取るか取らないかのうちに「82番の番号札をお持ちのお客様、2番の窓口へどうぞ」とアナウンスがあり、番号札と両替伝票を持っていくと、伝票だけ受け取って「お呼びしますのでもうしばらくあちらでお待ちください」「いま呼ばれたんだけれど」「はい、もしばらくお待ちください」
また椅子のあるところに戻って待ちます。
破れ札は窓口に預けたままでした。
1分も経たないうちに「○○様、2番の窓口へどうぞ」今度は名前を呼ばれて窓口へ。
番号札を受け取る⇒伝票を受け取る⇒現金を受け取る⇒処理を始める、ここまでの順序がどこかでマニュアルどおりでなかったのでしょう。
マニュアル運行の正常化のためには、顧客の歩行運動も兼ねた協力が必要だったのです。
行ったり来たり立ったり座ったり、よい運動をさせてもらいました。
♪ ここはテクテク健康銀行
帰り道にはCMソングの替え歌ができていました。
にほんブログ村