毎年毎年、新型のバイクが出ますが、年々電子制御がすごくなっています。YZFR1等はベース車両でもあり、後で変更でき無い部分は市販車で装備されますが、車体の大体の部分に電子制御が入っています。レースに勝つためには重要だし、レースベース車が買えるという魅力もあります。排ガスや、騒音規制も厳しくなっているので、一般市販車にも最低限電子制御が入らざるを得ないですが、個人的には、電子制御は点火系ぐらいの車両に乗ってきている時間が長いので、気温や気圧、天候で調子が変わろうが、機械式の車両の方が好みです。
昔懐かしい、国内仕様ベースの車両で逆車のVブースト部品を装着、点火系(イグニッションコイル)変更で国内仕様イグナイターのまま、6000回転作動、ノーマルマフラー加工、ローダウン使用です。オーナーの仕事の関係で、車検切れになっており、あらためて車検取得です。検切車なので、点検から始めます。
クーラントは、エンジンオイル混入や漏れ等は無いので、全量交換のみです。
エアクリーナーは、K&N製ですので、洗浄です。ダイヤフラムは、分解してはいませんでしたが、1番気筒が回転していたので、とりあえず位置合わせを行いました。
3番気筒ですが、スロー系統が詰まり気味でしたので、清掃しました。ダイヤフラムは4個同時交換が望ましいので、状況が悪化したら交換予定です。
エンジンオイル、オイルフィルター、ギアオイル交換中です。スパークプラグは、NGK製JR8Cでしたが、今回は、新品交換です。
クーラント、全量交換中です。フロントフォークオイル交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングは交換です。
キャリパーは、3個ともヤマハ製ブレンボですが、フロントの方が古く、右側がフルード漏れを起こしていたので、フロント側は、左右シール交換しました。パッドはそのままです。
リアのキャリパーは、それほど古くなかったので、点検清掃のみです。フロントブレーキフルードは、ホース類も外したので、写真は新品フルードを入れた状態です。
クラッチとリアブレーキフルードは、交換です。
バッテリーは、突然死というか内部配線断裂でしたので、新品ゲルバッテリーを装着しました。エンジン始動前と始動後(ヘッドライト消灯時)の電圧です。充電系は平気そうです。
車検は多摩陸事です。検切れですが、ナンバーは付いていたので、継続検査になります。検切れの場合は、仮ナンバーを借りて移動します。
今回交換した部品類です。グリップは経年劣化で、ボロボロでしたので、当店販売のグリップに交換、ホイールを交換したので、ブレーキローターのボルトは、18本新品交換です。バッテリーは、完全死です。
最終チェックと試乗です。フロントホイールは、ブレーキフルードで腐食していたので、前後、黒ホイール赤ラインを前後オーナーが中古購入し、新品タイヤをスピードスターさんで装着した上で、お持込で交換しました。程度がそれほど酷くなかったので、車検整備プラスαで復活です。無事納車になりました。
2020.06.21 作業担当 ヤダ(矢田)