旧型Vmaxでスタータークラッチの交換は、事例の多い修理ですが、同年代ぐらいの他の車種も同じような部品を使っているため、破損するとクランクケースを分解しないと交換できず、たまたま旧型VmaxはV型エンジンのため、クランクケース左側で良かったと思います。ただ、2速のドッグ破損は、クランクケース分解になります。いずれにしても、正常に扱っていれば壊れていない車両もありますので、機械は正確丁寧に扱った方が長持ちすると思います。
スタータークラッチ破損でお預かりです。中古車の場合は、前歴が不明なので、前オーナーの扱いが悪いと破損する場合があります。先にエンジンオイルを抜きます。オイルフィルターも交換です。
スタータークラッチを外しましたが、ボルトは3本とも緩み、ネジ山が無くなり、カバーが外れていました。
本体も割れています。割れるとピンに荷重がかかっても開いてしまい、空回りしてしまいます。
最終チェックと試乗です。スタータークラッチの修理ですので、基本的に走行には関係ないですが、作業時に配線を外しているので、確認です。また、ケースカバーを外しているので、エンジンオイル漏れが無いかもチェックです。無事納車になりました。基本的に弱ったバッテリーで始動しなければ、通常は破損しないと思います。
2020.07.09 作業担当 ヤダ(矢田)