気が付くと7月も半ばに近くなり、8月も目前ですが、早く梅雨が明けてくれないかなと思っています。
去年から何回かに分けて修理や整備を行っている車両です。今回は、ギアケースオイル漏れとフロント周り整備でお預かりです。ホイールを外し、ギアケースのオイル漏れの箇所の確認です。
ギアケースには、ギアオイルが入っていますが、漏れる可能性のある個所は、5カ所になります。ドライブシャフトと受け側のカップのオイルシール、カップ部のオイルシール、ギアケース外側のオイルシール、ホイール側のオイルシール、ギアケースのフタのOリングになります。一応各部見ましたが、今回は、ギアケース外側のオイルシール部からオイルが漏れ、アクスルシャフト部のカラーからリアホイールのハブセンターに流れ、遠心力で、リアホイールリムとタイヤ左側に付着していました。ギアオイルを抜きましたが、他店で交換時に規定量以上を入れたようです。漏れていたにもかかわらず、規定量以上残っていました。定期交換箇所のドレンボルトにアルミのガスケットを使用するとうまく密着しないので、オイルが滲む原因になります。
オイルシールが一番奥なので、フタを開け、ギアを抜き、ベアリングを抜いて、オイルシールを交換します。
フロントフォークのオイルを交換中です。ダストシールとトップキャップのOリングも交換です。スタビライザーも以前購入されていたものに交換です。
今回交換した部品類です。アンダーカウルとLEDランプは、取り外しました。社外部品を装着する場合、エンジンマウントや、フレーム接合部のボルト類に共締めすると、締め付けが緩くなる場合や、純正のボルトを長くしたり、アルミの部品類を共締めすると剛性が落ちる場合があります。ウインカーリレーを交換し、ハザードの機能を追加しました。
最終チェックと試乗です。フロント周りを整備し、エンジンマウント部の部品を外して規定トルクで締め直したので、フロント周りの状況が良くなりました。ギアケースのオイル漏れも止まったようなので、納車可能です。ギアケースですが、規定量以上にオイルを入れると走行時に温度が上がり内圧が上がった際に、弱い所から漏れることがあります。一番上にエアベントがあるので、オイルが規定量であれば、内圧は調整されます。
2020.07.10 作業担当 ヤダ(矢田)