Fujifilm GFX100S 試写その5 Fujifilm GFX100SとGFX50Sのガチンコ対決―2
2021-5-4
行くところが無いので、困った。結局日比谷公園で試写。皆同じことを考えるのか、いつもの休日より人が多い感じです。
レンズ、純正GF120mm macro一本をFujifilm GFX100SとGFX50Sのカメラ2台に付け替えながらの撮影。絞りをF4, F8, F16あたりに変化させながら撮影。Fujifilm GFX100Sでは絞り優先やシャッタースピード優先モードで撮っていますが、Fujifilm GFX50Sでは癖でマニュアルになってしまいました。ピントは両者AFです。
Fujifilm XRAW StudioでRaw現像しようと思ったけれど、接続ケーブルを買わねばならないので、今回はJPEGのphotoshop修正画像です。次回には何とかRaw現像写真を載せましょう。
以下、これまでの試写を総合的に考えて、得た結論です。GFX50Sは下取りに出してしまったので、GFX2台のガチンコ対決はこれが最後です。
1,GFX50Sに比して、GFX100Sは基本的カメラ操作が改善されました。エンドユーザー向けフルサイズ・カメラの水準とはゆかないが、とりあえずの要求を満たします。より使い易い中判カメラとなりました。
2,GFX100SとGFX50SはFujifilmが意図する画像処理のデフォルトの方向が異なっているように思われます。例えばSony α7Rシリーズでver 1、2、3、4で求める方向は変わっていませんが、Sony α7RとSony α7Sの求める方向が異なっています。画質もその方向に従っています。GFX100SとGFX50Sの方向は同じ向きとしようとはFujifilmは考えていないと思われます。
3,自ら画像処理を自在に行うユーザーにとってはGFX50Sに比してGFX100Sはコントロールできる範囲が拡大し、より自由に表現できると思われます、というより期待します。(当方にとっては、あくまでこれからの課題です。)
4,よって、自ら画像処理を自在に行い、より高い要求を満たす目的が無ければ、GFX100Sを持つ意味がないと思われます(GFX50Rで十分)。ノンプロにその必要があるか? プロ、ノンプロは関係なく、その必要性は個人の問題で、より高みを求めるか否かにかかっています。
5,当方としては、はっきり言って、やれやれ大変な世界に入り込んでしまったなと思うのです。これから、Fujifilm XRAW StudioとAdobe Lightroom とAdobe Photoshop と格闘しなければならない。70万円投じたのだから、やるしかない。
では試写です。

Fujifilm GFX100S 1/500 秒。 f/6.4 ISO100

これだけ、ちょっと上の写真のRAW現像版をのせます。あまり変わりないか?

GFX50S 1/320 秒。 f/16 ISO250

GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250
GFX100SとGFX50Sは殆ど差がありません。何故か、微妙に赤のアクセントが入ってGFX50Sの方が魅力的です。 この違いは画像処理で埋まるだろうか?

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/4 ISO100

Fujifilm GFX100S 1/200 秒。 f/11 ISO100

GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250

GFX50S 1/200 秒。 f/16 ISO250
この絵に関しても微妙にGFX50Sの方が魅力的です。おそらく赤の発色に違いでしょう。

Fujifilm GFX100S 1/1250 秒。 f/4 ISO100

Fujifilm GFX100S 1/320 秒。 f/8 ISO100

Fujifilm GFX100S 1/100 秒。 f/16 ISO100
たまたまGFX50Sの比較写真が無いですが、Fujifilm GFX100Sでも魅力的絵が撮れることを示そうとしたのです。

GFX50S 1/1600 秒。 f/4 ISO250
公園はかなりの人出でした。

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/4 ISO125

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/8 ISO400

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/16 ISO1600

GFX50S 1/1000 秒。 f/4 ISO500

GFX50S 1/1000 秒。 f/16 ISO6400
日比谷公園のネモフィラ畑は有名です。両者に大きな違いはありません。

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/4 ISO125

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/16 ISO1250

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/4 ISO100

GFX50S 1/500 秒。 f/16 ISO250

GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250
公園入口の花屋さんにあったクレマチス八重です。両者には多少の違いが感じられます。やはり、クレアなGFDX100Sと重厚なGFX50Sという違いがずっと感じられます。これが果たして画像処理で差が埋まるだろうか?

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/16 ISO1000

Fujifilm GFX100S ビルのトップをトリミング拡大

Fujifilm GFX100S さらにトリミング拡大

GFX50S 1/1000 秒。 f/16 ISO640

GFX50S トリミング拡大

GFX50S さらにトリミング拡大
ガンガンにトリミング拡大すると、多少GFX100Sの方がトリミング拡大耐性が高いことがわかりますが、これは当たり前で、むしろその差が小さいことが明らかになりました。
追加コメント
1,AFはFujifilm GFX100Sはまともに行きますが、GFX50Sはどこにピントが合っているかよくわからない。 結果的には問題なかったですが、GFX50SのAFはまともでないので、今回はAFですが、当方の通常はMFです。
2,GFX50Sはどこにピントを合わせるかによって、明るさがコロコロ変化しますから、ファインダー画面の色合いもコロコロ変化します(マニュアルでやっていますから)。不思議なことに結果はちゃんと撮れるのです。GFX100Sはまともに安定しています。
3,GFX対決―1では遠景中心の撮影で、結構両者の絵に違いが出ました。これはおそらくカメラ、デフォルト画像処理の問題であろうと思っているのです。 今回はマクロで近景中心に比較撮影しました。Fujifilm GFX100S でGF120mm macroさえまともに撮れればいいと覚悟を決めての撮影でした。Fujifilm GFX100SとGFX50Sは殆ど同じような画像が得られました。しかし、GFX50Sの方に魅かれるのは慣れ親しんだせいでしょうか? では何で高いFujifilm GFX100Sを買ったのだという疑問がわくのですが、買ってしまったものは後悔しても始まらない。世の流れに乗ってゆくしかない。Fujifilm GFX100SとGFX50Sの画像の違いが画像処理の範疇におさまるなら、GFX50Sを売って、Fujifilm GFX100Sのいいところを追いかけるしかない。世の中がいいというのだから、きっといいところがあるのでしょう。これはそう簡単にみつかるものではないと思っています。 フルサイズからシフトして、中判GFX50Sを理解するのに、1年はかかったのですから。
4、今日の機材重量はトータル4kg、もう歳だから、どう考えてもGFX100SとGFX50Sの2台体制は無理です。これを続けるとまちがいなく膝、腰がこわれます。GFX50Sを売るしかありません。
5,この日の試写で、結論を出しました。苦渋の決断です。 すでにGFX50Sを売って、GF110mmレンズを買う方向で、動き始めました。もし、どうしてもGFX50Sの画質を取り戻したい時は、GFX50Rの中古を買いましょう。そう遠からず、GFX50SやGFX50Rのver2が出て、これらの中古は大幅に値下がりするでしょう(ですから、売るなら早く売らないと二束三文になってしまうのです)。ver2の大きな違いは手振れ補正が付くことで、GFX50Rを使う人は手振れ補正を切望しますから、GFX50Rは大きく値を下げることになります。当方は手振れ補正は興味ないので、GFX50Rの中古を買えばいいのです。これは多少軽いですから、なんとかGFXの2台体制がとれるかもしれません。
2021-5-4
行くところが無いので、困った。結局日比谷公園で試写。皆同じことを考えるのか、いつもの休日より人が多い感じです。
レンズ、純正GF120mm macro一本をFujifilm GFX100SとGFX50Sのカメラ2台に付け替えながらの撮影。絞りをF4, F8, F16あたりに変化させながら撮影。Fujifilm GFX100Sでは絞り優先やシャッタースピード優先モードで撮っていますが、Fujifilm GFX50Sでは癖でマニュアルになってしまいました。ピントは両者AFです。
Fujifilm XRAW StudioでRaw現像しようと思ったけれど、接続ケーブルを買わねばならないので、今回はJPEGのphotoshop修正画像です。次回には何とかRaw現像写真を載せましょう。
以下、これまでの試写を総合的に考えて、得た結論です。GFX50Sは下取りに出してしまったので、GFX2台のガチンコ対決はこれが最後です。
1,GFX50Sに比して、GFX100Sは基本的カメラ操作が改善されました。エンドユーザー向けフルサイズ・カメラの水準とはゆかないが、とりあえずの要求を満たします。より使い易い中判カメラとなりました。
2,GFX100SとGFX50SはFujifilmが意図する画像処理のデフォルトの方向が異なっているように思われます。例えばSony α7Rシリーズでver 1、2、3、4で求める方向は変わっていませんが、Sony α7RとSony α7Sの求める方向が異なっています。画質もその方向に従っています。GFX100SとGFX50Sの方向は同じ向きとしようとはFujifilmは考えていないと思われます。
3,自ら画像処理を自在に行うユーザーにとってはGFX50Sに比してGFX100Sはコントロールできる範囲が拡大し、より自由に表現できると思われます、というより期待します。(当方にとっては、あくまでこれからの課題です。)
4,よって、自ら画像処理を自在に行い、より高い要求を満たす目的が無ければ、GFX100Sを持つ意味がないと思われます(GFX50Rで十分)。ノンプロにその必要があるか? プロ、ノンプロは関係なく、その必要性は個人の問題で、より高みを求めるか否かにかかっています。
5,当方としては、はっきり言って、やれやれ大変な世界に入り込んでしまったなと思うのです。これから、Fujifilm XRAW StudioとAdobe Lightroom とAdobe Photoshop と格闘しなければならない。70万円投じたのだから、やるしかない。
では試写です。

Fujifilm GFX100S 1/500 秒。 f/6.4 ISO100

これだけ、ちょっと上の写真のRAW現像版をのせます。あまり変わりないか?

GFX50S 1/320 秒。 f/16 ISO250

GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250
GFX100SとGFX50Sは殆ど差がありません。何故か、微妙に赤のアクセントが入ってGFX50Sの方が魅力的です。 この違いは画像処理で埋まるだろうか?

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/4 ISO100

Fujifilm GFX100S 1/200 秒。 f/11 ISO100

GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250

GFX50S 1/200 秒。 f/16 ISO250
この絵に関しても微妙にGFX50Sの方が魅力的です。おそらく赤の発色に違いでしょう。

Fujifilm GFX100S 1/1250 秒。 f/4 ISO100

Fujifilm GFX100S 1/320 秒。 f/8 ISO100

Fujifilm GFX100S 1/100 秒。 f/16 ISO100
たまたまGFX50Sの比較写真が無いですが、Fujifilm GFX100Sでも魅力的絵が撮れることを示そうとしたのです。

GFX50S 1/1600 秒。 f/4 ISO250
公園はかなりの人出でした。

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/4 ISO125

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/8 ISO400

Fujifilm GFX100S 1/1600 秒。 f/16 ISO1600

GFX50S 1/1000 秒。 f/4 ISO500

GFX50S 1/1000 秒。 f/16 ISO6400
日比谷公園のネモフィラ畑は有名です。両者に大きな違いはありません。

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/4 ISO125

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/16 ISO1250

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/4 ISO100

GFX50S 1/500 秒。 f/16 ISO250

GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250
公園入口の花屋さんにあったクレマチス八重です。両者には多少の違いが感じられます。やはり、クレアなGFDX100Sと重厚なGFX50Sという違いがずっと感じられます。これが果たして画像処理で差が埋まるだろうか?

Fujifilm GFX100S 1/1000 秒。 f/16 ISO1000

Fujifilm GFX100S ビルのトップをトリミング拡大

Fujifilm GFX100S さらにトリミング拡大

GFX50S 1/1000 秒。 f/16 ISO640

GFX50S トリミング拡大

GFX50S さらにトリミング拡大
ガンガンにトリミング拡大すると、多少GFX100Sの方がトリミング拡大耐性が高いことがわかりますが、これは当たり前で、むしろその差が小さいことが明らかになりました。
追加コメント
1,AFはFujifilm GFX100Sはまともに行きますが、GFX50Sはどこにピントが合っているかよくわからない。 結果的には問題なかったですが、GFX50SのAFはまともでないので、今回はAFですが、当方の通常はMFです。
2,GFX50Sはどこにピントを合わせるかによって、明るさがコロコロ変化しますから、ファインダー画面の色合いもコロコロ変化します(マニュアルでやっていますから)。不思議なことに結果はちゃんと撮れるのです。GFX100Sはまともに安定しています。
3,GFX対決―1では遠景中心の撮影で、結構両者の絵に違いが出ました。これはおそらくカメラ、デフォルト画像処理の問題であろうと思っているのです。 今回はマクロで近景中心に比較撮影しました。Fujifilm GFX100S でGF120mm macroさえまともに撮れればいいと覚悟を決めての撮影でした。Fujifilm GFX100SとGFX50Sは殆ど同じような画像が得られました。しかし、GFX50Sの方に魅かれるのは慣れ親しんだせいでしょうか? では何で高いFujifilm GFX100Sを買ったのだという疑問がわくのですが、買ってしまったものは後悔しても始まらない。世の流れに乗ってゆくしかない。Fujifilm GFX100SとGFX50Sの画像の違いが画像処理の範疇におさまるなら、GFX50Sを売って、Fujifilm GFX100Sのいいところを追いかけるしかない。世の中がいいというのだから、きっといいところがあるのでしょう。これはそう簡単にみつかるものではないと思っています。 フルサイズからシフトして、中判GFX50Sを理解するのに、1年はかかったのですから。
4、今日の機材重量はトータル4kg、もう歳だから、どう考えてもGFX100SとGFX50Sの2台体制は無理です。これを続けるとまちがいなく膝、腰がこわれます。GFX50Sを売るしかありません。
5,この日の試写で、結論を出しました。苦渋の決断です。 すでにGFX50Sを売って、GF110mmレンズを買う方向で、動き始めました。もし、どうしてもGFX50Sの画質を取り戻したい時は、GFX50Rの中古を買いましょう。そう遠からず、GFX50SやGFX50Rのver2が出て、これらの中古は大幅に値下がりするでしょう(ですから、売るなら早く売らないと二束三文になってしまうのです)。ver2の大きな違いは手振れ補正が付くことで、GFX50Rを使う人は手振れ補正を切望しますから、GFX50Rは大きく値を下げることになります。当方は手振れ補正は興味ないので、GFX50Rの中古を買えばいいのです。これは多少軽いですから、なんとかGFXの2台体制がとれるかもしれません。