
K20D Zeiss 50mm + 1.4X (rear converter)
十二湖の入り口、王池西湖まで戻ってきました。アオーネ白神十二湖で切りたんぽ鍋を食べて、バスで日本海沿いに五能線、深浦駅に向かいます。
五能線に40分ほどのって、日本海を見ながら鰺ヶ沢でおりて、バスで今日の宿、ナクア白神ホテル&リゾート(もと鰺ヶ沢プリンスホテル)へ向かいます。この間に秋田県から青森県に入るのです。

K20D Zeiss 50mm + 1.4X (rear converter)

K7 ペンタックス55-300mm <深浦漁港>

K7 ペンタックス 10-17mmFish Eye <深浦漁港>

K7 ペンタックス55-300mm <深浦駅、五能線>
日本海を見るはずの五能線の旅は、特急が速すぎ、まともな海の撮影はできませんでした。五能線は普通列車にのるべきでしょう。八郎潟から五能線深浦駅までのバスから道々、撮った日本海と、深浦港からの日本海をほんの少しのせます。日本海は暗くても絵になります。今年の2月に越前岬の海を撮った時から、海を撮ることに何かとても魅かれるようになりました。このあたりの海をゆっくり撮ってみたいものです。この日本海を見て、今の仕事を引退したら、点々と旅をしながら、日本中の海を撮ってやろうと思ったのです。

K20D Zeiss 50mm + 1.4X (rear converter) <深浦へのバスから>
東北のもう一つの緑は、田畑の緑でした。

K20D Zeiss 50mm + 1.4X (rear converter) <深浦駅へのバスから、大潟村干拓地>
八郎潟の干拓はそれなりにたいした事業だったことがよくわかりました。戦後、数々の特典を付けて、全国から応募者をつのって、食糧難に対抗しようとしたのです。今までは減反で米から転換を要請されている。八郎潟の大自然を消滅させた大事業は良かったのか、悪かったのか。初代移植者である、ボランティアガイドの話を聞くと、この地を開拓していった気甲斐と誇りがにじみ出ます。広大な八郎潟の湖を消滅させてしまったこの人間によるとてつもない自然破壊と、その結果生み出した、この緑とを天秤にかけて、 なんといったらよいのやら。 このような緑を起点に新しい日本が生まれるなら、死んでいった魚達も散りじりになった漁民達も浮かばれるのにと思うのです。

<干拓前の八郎潟>

<消滅した風景>

<干拓後の八郎潟>


<新しく生まれた風景>
青森県、ナクア白神ホテル&リゾートは岩木山の裾野のいいロケーションにあります。

K20 8-16mm シグマ <ナクア白神ホテル&リゾート>

K20 8-16mm シグマ
これは超広角レンズですから、小さくみえますが、岩木山が良く見える、スキー場が目の前にあるプリンスホテルらしいホテルです。夜も朝もバイキングで超食べすぎです(食べなくてもいいのに食べてしますのがバイキング)。幻の魚、イトウ(養殖ですが)、米沢牛(?)、煎餅汁からホタテカレーまで、30種くらいみんな食べてしまいした。もとプリンスホテルですから、どちらかというとフランス料理系の方がおいしかった。和食はもっとも素朴な煎餅汁がもっとも気に入りました。露天風呂に入ってお休みです。
そう、レンズの謎の半分はカメラ側にあるようです。K7の設定をCTE(color temperature enhancement)にしたからでしょう。今回のCTEは緑を強調する設定になっているのです。フイルム時代にマニアが愛好したベルビアとかウルトラという特殊なフィルムがあったそうです。記憶色を表現するフィルムだそうです。つまり記憶には印象的色が強調されて残る、これを表現するのです。K7はK20Dより表現が軽薄であるとこれまで書いてきました。でもペンタックスのことだから、表向きは若者に迎合したふりをして、長いフィルム時代に培ってきた表現を再現するための工夫を密かに仕組んであるのではないかと思っていました。 CTEはK7に搭載された新しい機構ですが、最近やっと、この機構が付いていることに気がついたのです。もともとK7の方がK20Dよりクレアーな設定なのに加えてCTEがかえって霧を吹き飛ばしてしまったのでしょう。今回は逆効果だったかもしれませんが、このCTEは当方のK7に対する評価をぐんと上げてくれました。 まだまだ隠れた仕掛けがあるに違いない。
もう一つ、Zeissは明るい時、ピントがピタッとあえば、なんとも素晴らしけれど、暗い時やピントが外れた時に色調がガラリとかわる、危険な癖をもつような気がしているのです。半分はレンズの癖でしょう。
色々レンズを変えて撮ってみたかった。どんな時に、それぞれのレンズがどんな特色を発揮するか、対象、場所、天候、そのときの気分などの組合わせで、それぞれのレンズがどんな反応をするか、それが面白いのですが。ツアー旅行では、じっくり攻めることができません。また、次の機会にと自分をなぐさめるしかありません。
8月2日

Zeiss 50mm x 1.4(rear converter)
岩木山が良く見えて、今日は天気が良くなるかにみえたのですが、そう簡単には行きませんでした。ホテルを後にして、バスは青森のリンゴ街道をはしり、白神山地に到着。西目屋村のアクアグリーンビレッジからブナ林散策道コース約1時間(実際はゆっくりと2時間)です。暗門の滝は、一昨日の豪雨で橋がながされて行くことができません。世界遺産のために、強固なコンクリートの橋が掛けられず、毎年流されるそうです。

K7 8-16mm シグマズーム

K7 8-16mm シグマズーム
この川を越せば、いよいよ世界自然遺産、白神山地。この線を越すと世界遺産ですとネーチャーガイドさんにいわれて、皆でピョンとその線を越す。今日のレンズは、昨日と同じ、Zeiss 50mm x 1.4(rear converter) と8-16mm シグマズームの2種のみ(レンズ交換のひまがまったくなかったということです)。 今日は、湖も無く、霧も無し、あくまで、緑のパターンを追います。緑の微妙な変化、葉っぱのパターン、枝のパターン、陰影のパターンだけを追います。スッピンの緑で勝負です。頭の中を緑だらけにしてしまいましょう。

K7 8-16mm シグマズーム

K20D Zeiss 50mm x 1.4(rear converter)

K20D Zeiss 50mm x 1.4(rear converter)

K20D Zeiss 50mm x 1.4(rear converter)
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