個展めぐり その1
最初から注釈ですが、個展といっても複数の作家さんの共同展覧会も含めています。 Handmade Marketに対比する、作家さんの個性を前面に出す、プライベートな展示会を個展と称して、当方も個展を目指して、これを調査しているということです。
ここのところ、色々展示会に行っているのですが、資料がバラバラ、なんとかかき集めてアップします。時系列はバラバラ、見つかったファイルごとにアップ。最近Glass Art Studio HALI`sでガラスアートを始めたので、Glass Art Studio HALI`s関連の展示会と、これまで通っている白金陶芸教室関連の展示会です。目的は1、片足を突っ込んだガラスアートの実体はいかなるものかの調査。 2、プロの陶器はなにを目指すのか? 2、自分で個展を開くときの下調べ。
2016-10-9 自由ケ丘、女神祭り期間中、 Glass Art Studio HALI`s生徒さんの作品展示(自由ケ丘、 Glass Art Studio HALI`s)。カメラはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 32mm

平たい時計はガラス・キルンワークの格好のターゲット。ガラスですから、焼いているときに流れます、作品が平たいことは断然作りやすい。

Glass Art Studio HALI`sは10年選手がぞろぞろいらっしゃるので、大物を作るのはあたりまえ。このスタジオはパート・ド・ヴェールが中心です。 粘土で立体成型→耐熱石膏で型取り→石膏にガラス・カレットを詰めて焼く→石膏を割ってガラスを取り出す→各種研磨を行う。 このとき石膏型は必ずガラスの投入口がなければならないので、立体が複雑になればなるほど石膏型を多くのパーツに分解し、合体して作成しなければならない。 絵柄をつけるのも高度な技術が必要です。 このような大物は一個、一年というペースになります。

セラミックのデザイナーがガラスとのドッキングを目指している。さすがにプロ・デザイン。

この手の小物入れはガラス・キルンワークを手掛ける者の憧れのターゲットのようである。
以下、キルンワークの典型的作品。



こうやってみると、Glass Art Studio HALI`sの生徒さんはレベルが高く、それぞれ、密かな或いは大ぴらなプライドと自信を持っているに違いありません。一番気に入ったぐい飲みは、たまたま撮影しわすれました、すみません。

自由が丘、女神祭りの風景
2016-11-19 浅見哲一(タブロー)、由水直樹(パート・ド・ヴェール)2人展 (京橋・あらかわ画廊) カメラはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm
Glass Art Studio HALI`sの先生、由水直樹さんの展示会にさかんに出没しています。とにかくGlass Art Studio HALI`sのキルンワークの実体を早く把握しなければなりません。当方は陶芸とガラスの融合を目指しているので、それがどんなものであるか早くイメージを作らねばなりません。<二兎を追うものは一兎を得ず>ではまずいのです。

ガラス・キルンワークの中で<パート・ド・ヴェール>は一番面倒な技術です。<パート・ド・ヴェール>はビジネスとしては成立しないということで一時消えてしまった技術で、最近復活した技術であると言っていた方がいました。


2016-11-19 デミウルゴス(職人、工匠、創造者という意味) 角谷哲男、黒田高通、高岡太郎(板橋・端玉ギャラリー) 東京芸術大卒の3人展。角谷は当方の通う白金陶芸教室の主軸の先生。

黒田さんの作品、鉄分を多く含む荒い土と釉薬や還元ワラ灰のリズムは絶妙に組み合わせる。土は手でフリー成形し、これと思うところでストップするとのこと。


その過程で気に入ったひび割れは、取り出して碗とする。黒田氏に作品は土、陶芸のメリットをもろに感じさせます。

高岡氏の作品。ご当人がいなかったので、詳細わからず。土の造形と限界を追っているとのこと。

角谷氏の作品。これは写真ではわからないでしょうが、粘土にガラスカレットが混ぜ込んであります。この板が焼いている最中の自重で、ひとりでに作り出す形に焦点があります。この板は中央の粘土玉に乗せられて、焼いている時にひとりでに曲がってこのような形となります。最も興味あるのは、このお皿を透かして見ると、ガラスカレットが混じっていますから、まだらに透けて見えるのです。陶器を透けて見せる手法は種々ありますが、どれも大変です。ガラスカレットを混ぜるというのは比較的容易に透けて見える陶器を作るという意味で創作意欲を掻き立てるものがあります。真似したわけではないのですが、師匠の角谷氏と当方はいずれも異なる方向から陶器とガラスの融合を試みていることになります。
2016-10-2 実りうつわ展 田代倫章(陶器)x由水直樹(ガラス) (元住吉/Gallaery Loquat) カメラはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 32mm





値段のアベレージはガラスの方が陶器より高く、その分陶器の方が売れるとのことでした。またガラスは使い道が限定されるという点も売れ行きに関連するということです。透明な吹きガラスよりはるかに渋い印象のガラス、<パート・ド・ヴェール>でも湯呑やお茶碗という使い道は難しい。これはビジネスとして十分考慮する必要があると思いました。使う方の女性たちはとってもシビヤーに商品を見ているのです。

元住吉/Gallery Loquat
ガラス・キルンワークといえども色々な種類の技法があり、スタジオごとに異なるようです。たまたま迷い込んだGlass Art Studio HALI`sの技法をどう考えるか、その一部を陶器にフューズさせ、あくまで陶芸を主軸とするか、それとも<パート・ド・ヴェール>そのものにのめり込むか? そう長く迷っていることはできません。まずは陶器とガラスのフューズ作品の作成にフォーカスして一歩一歩進んでいます。
最初から注釈ですが、個展といっても複数の作家さんの共同展覧会も含めています。 Handmade Marketに対比する、作家さんの個性を前面に出す、プライベートな展示会を個展と称して、当方も個展を目指して、これを調査しているということです。
ここのところ、色々展示会に行っているのですが、資料がバラバラ、なんとかかき集めてアップします。時系列はバラバラ、見つかったファイルごとにアップ。最近Glass Art Studio HALI`sでガラスアートを始めたので、Glass Art Studio HALI`s関連の展示会と、これまで通っている白金陶芸教室関連の展示会です。目的は1、片足を突っ込んだガラスアートの実体はいかなるものかの調査。 2、プロの陶器はなにを目指すのか? 2、自分で個展を開くときの下調べ。
2016-10-9 自由ケ丘、女神祭り期間中、 Glass Art Studio HALI`s生徒さんの作品展示(自由ケ丘、 Glass Art Studio HALI`s)。カメラはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 32mm

平たい時計はガラス・キルンワークの格好のターゲット。ガラスですから、焼いているときに流れます、作品が平たいことは断然作りやすい。

Glass Art Studio HALI`sは10年選手がぞろぞろいらっしゃるので、大物を作るのはあたりまえ。このスタジオはパート・ド・ヴェールが中心です。 粘土で立体成型→耐熱石膏で型取り→石膏にガラス・カレットを詰めて焼く→石膏を割ってガラスを取り出す→各種研磨を行う。 このとき石膏型は必ずガラスの投入口がなければならないので、立体が複雑になればなるほど石膏型を多くのパーツに分解し、合体して作成しなければならない。 絵柄をつけるのも高度な技術が必要です。 このような大物は一個、一年というペースになります。

セラミックのデザイナーがガラスとのドッキングを目指している。さすがにプロ・デザイン。

この手の小物入れはガラス・キルンワークを手掛ける者の憧れのターゲットのようである。
以下、キルンワークの典型的作品。



こうやってみると、Glass Art Studio HALI`sの生徒さんはレベルが高く、それぞれ、密かな或いは大ぴらなプライドと自信を持っているに違いありません。一番気に入ったぐい飲みは、たまたま撮影しわすれました、すみません。

自由が丘、女神祭りの風景
2016-11-19 浅見哲一(タブロー)、由水直樹(パート・ド・ヴェール)2人展 (京橋・あらかわ画廊) カメラはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 12mm
Glass Art Studio HALI`sの先生、由水直樹さんの展示会にさかんに出没しています。とにかくGlass Art Studio HALI`sのキルンワークの実体を早く把握しなければなりません。当方は陶芸とガラスの融合を目指しているので、それがどんなものであるか早くイメージを作らねばなりません。<二兎を追うものは一兎を得ず>ではまずいのです。

ガラス・キルンワークの中で<パート・ド・ヴェール>は一番面倒な技術です。<パート・ド・ヴェール>はビジネスとしては成立しないということで一時消えてしまった技術で、最近復活した技術であると言っていた方がいました。


2016-11-19 デミウルゴス(職人、工匠、創造者という意味) 角谷哲男、黒田高通、高岡太郎(板橋・端玉ギャラリー) 東京芸術大卒の3人展。角谷は当方の通う白金陶芸教室の主軸の先生。

黒田さんの作品、鉄分を多く含む荒い土と釉薬や還元ワラ灰のリズムは絶妙に組み合わせる。土は手でフリー成形し、これと思うところでストップするとのこと。


その過程で気に入ったひび割れは、取り出して碗とする。黒田氏に作品は土、陶芸のメリットをもろに感じさせます。

高岡氏の作品。ご当人がいなかったので、詳細わからず。土の造形と限界を追っているとのこと。

角谷氏の作品。これは写真ではわからないでしょうが、粘土にガラスカレットが混ぜ込んであります。この板が焼いている最中の自重で、ひとりでに作り出す形に焦点があります。この板は中央の粘土玉に乗せられて、焼いている時にひとりでに曲がってこのような形となります。最も興味あるのは、このお皿を透かして見ると、ガラスカレットが混じっていますから、まだらに透けて見えるのです。陶器を透けて見せる手法は種々ありますが、どれも大変です。ガラスカレットを混ぜるというのは比較的容易に透けて見える陶器を作るという意味で創作意欲を掻き立てるものがあります。真似したわけではないのですが、師匠の角谷氏と当方はいずれも異なる方向から陶器とガラスの融合を試みていることになります。
2016-10-2 実りうつわ展 田代倫章(陶器)x由水直樹(ガラス) (元住吉/Gallaery Loquat) カメラはFujifilm X-T10 + Zeiss touit 32mm





値段のアベレージはガラスの方が陶器より高く、その分陶器の方が売れるとのことでした。またガラスは使い道が限定されるという点も売れ行きに関連するということです。透明な吹きガラスよりはるかに渋い印象のガラス、<パート・ド・ヴェール>でも湯呑やお茶碗という使い道は難しい。これはビジネスとして十分考慮する必要があると思いました。使う方の女性たちはとってもシビヤーに商品を見ているのです。

元住吉/Gallery Loquat
ガラス・キルンワークといえども色々な種類の技法があり、スタジオごとに異なるようです。たまたま迷い込んだGlass Art Studio HALI`sの技法をどう考えるか、その一部を陶器にフューズさせ、あくまで陶芸を主軸とするか、それとも<パート・ド・ヴェール>そのものにのめり込むか? そう長く迷っていることはできません。まずは陶器とガラスのフューズ作品の作成にフォーカスして一歩一歩進んでいます。
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