小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その1

2014-07-22 21:14:14 | 日記
自然教育園日記 その1 2014-7-23
ブログがだいぶご無沙汰になってしまいました。DNAマイクロアレイデータ解析の仕事が無限の時間を消費しているのです。この仕事は、いくら時間をかけたからといって、お客さんが喜んでくれるとは限らないので、ほんと精神的につらい仕事なのです。月火木は某所に働きに出かけますが、それ以外の4日間は殆ど家で午前中仕事をして、そうすると目がぼやけて、頭もぼやけるので、雨が降っていなければ14時から17時までカメラを持って自然教育園を歩いているのです。
  先日、白金自然写真クラブの例会があって、相変わらず鳥・虫派がはばをきかせており、抽象画派は当方一人で肩身が狭い状況が続いています。
先だっての日曜美術館で名前はわすれてしまいましたが、有名な写真家の話でした。子供のころ米軍の占領時代で、米軍の占領体制が及ぼす影響をメッセージ性をこめて撮った写真で有名になりました。その後、沖縄の米軍基地の影響を撮りに沖縄に行ったのですが、基地の周辺は米軍の影響がごまんとあるのに、ちょっとはなれると、沖縄は昔となんの変わりもなく、米軍の影響も微塵も無く、淡々と沖縄が営まれていることに愕然として、これまでの米軍とのフリクションに抗議するような写真を捨てたのです。沖縄に移り住んで、有名人であることも隠して、沖縄の風景写真を撮り始めました。その写真も有名になり、晩年は、沖縄でよたよた街を歩きながら、街角の花や木を撮ったのです。痛いように彼の気持ちがわかります。有名な写真家ということで、彼の写真はどれも評価されているようですが、抗議のメッセージがこめられている若いころの作品から、風景写真へ、そして街角写真へと移行するにつれて、写真のインパクトは消えてゆくのです。写真とはメッセージ性というのが強く人をひきつけるのです。鳥・虫派がはばをきかせるのは当然のなりゆきです。
そして、つい最近 ラウル・デュフィの絵を見に行きました。彼は主にフランスの港町を描くのですが、ルノワール、マチス、ピカソの時代に生きた人です。はじめは普通の絵を描いていたのが、ルノワールなどの印象派の影響で、見たままを描くことから解き放たれて、自由な色を使い始めます。それから版画や服装のデザインでウイリアム・モリス的時代を経て、最後にはマチスに近いながら、さらにリズミックな色と線の魔術師のようになるのです。つまり絵画は生のメッセージ性がなくなるとともにどんどんと芸術性が上昇して、人をひきつけてゆくのです。これはピカソでもシャガールでもマチスでも同じこと。
  当方は、小学校の6年間、セザンヌ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、マチス、シャガール、クレー、ミロ、ピカソなどを見ながら絵を描いてきたのですから、そういう見方がDNAに刷り込まれてしまっているのです。ですから、当方の写真は生のメッセージ性をできる限り排除しようとしています。 当方のタブレットには当方の写真はまったく入っていないし、部屋にも写真はまったく飾ってありません。写真はあくまで自然の色と形を心に焼き付ける道具に過ぎないのです。
  その後、結構、細かい写真道具を買い込んで、なんとか、白金自然写真クラブでの生き残りを模索しています。
1) coBORGにはフラットナーを付けたところまで報告しましたが、その後、絞り、ヘリコイド、台座を付けて完全フル装備となっています。
2) ソニーα6000を買って、ソニーのフットワークを手に入れて、ソニ-Eマウントへの集中の道を歩み始めました。
3) ソニーα7Rはオールドレンズへのシフトが顕著になってきました。ツアイスのMF、18mm と100mm macroが常用になり、こんどソニー・フルサイズE(FE)マウント用のフォクトレンダーマウントアダプターを手に入れました。これはライカMマウントとFEマウントをつなぐだけでなく、機械的クローズアップ機能がついているのです。これで、マクロレンズ的に被写体にぐんと近づいて撮影できるのです。市場に登場するとあっというまに売れてしまうという人気商品です。予約しようとマップカメラに電話したら、たまたま現在在庫がありますということで、さっそく買いました。一本だけ持っているフォクトレンダーのMマウント、35mm カラースコパーで試写中です。
4) LEDランプを買って、花をフィールドでライティングしながら撮影することを試みています。
以上、ますます抽象画的撮影に特化しようとしていること、フットワークはソニーα6000に任せて、ソニーα7Rは完全にMFのオールドレンズ体制に入ろうとしていること。マイクロフォーサーズやXマウントを整理して、ソニーEマウントに集約しようとしていること、結構大きな動きが始まりつつあるのです。
  今日は写真を載せる時間がありません。ぼちぼち成果をアップしてゆきます。ご期待を。

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新しい世界へ その6 アナベル群像

2014-07-04 13:56:35 | 日記
新しい世界へ その6 アナベル群像

2014-7-2
アナベルとはアメリカ原産の「ワイルドホワイトハイドランジア(H. arborescens)」を改良した園芸品種です。アナベルの名前の由来は「愛すべき」という意味を持つので、そのような意味合いの花言葉ということになっています。元々の花は大自然の中で、ワイルドに群れて咲いている地味な紫陽花という感じがします。
  花言葉には関係なく、当方は昔から紫陽花の中でアナベルが一番すきなのです。なぜなら、群像が絵になるから。 しかし、真っ白ですから、少し盛りが過ぎるとアラ目立って、絵にならなくなります。いいタイミングでアナベルに会えることはラッキーなのです。
自然教育園の一本の水辺のアナベルを絵にしよと、何日もかけて、百枚以上の写真を撮りましたが、気に入った絵が得られないうちに、花が終わりになってしまいました。自然教育園の縛りの中でぎりぎりの知恵をしぼるのがいいのか、素直に、いい場所へ出向くのがいいのか。試してみましょう。サマーランドのアジサイ園でアナベルの群像が盛りと聞いて、行ってみました。ただただ、アナベルの群像に会いたい一心です。


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン18mm


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・プラナー100mm macro


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・プラナー100mm macro


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・プラナー100mm macro


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・プラナー100mm macro


Sonyα7R + コシナ・ツアイス・プラナー100mm macro

以下 Sonyα7R + coBORG(実質300mm)の世界


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG


Sonyα7R + coBORG

いかがでしょうか。作られた自然でも、美しいものは美しい。
アジサイ園に入って、アナベル雪山という丘陵の頂上までエッコラ、エッコラ歩いて撮影。2時間もしないうちに雷が鳴り始めたので退散するという具合でした。八王子JR駅から1時間に1本のバスで45分ゆられて(土日は2本)、総計2. 5時間かけていったアナベル雪山。タイミング的には丁度良かったし、一見の価値があると思います。まだ7月11日くらいまでは見られるようです。皆さんも、意を決して訪ねてみてはいかがでしょうか。まだ、きれいに咲いていれば、長い道のりの苦労も報われるでしょう。
サマーランドは2時間こっきり、自然教育園は何日も1本のアナベルと向き合う。さてどちらがいいのか?
  ベルギー旅行以来、Sonyα7Rはじっくり撮るカメラという位置付に変更して、三脚を据えて時間をかけて撮ることにしています。Sonyα7Rは格好が小さいので、思わずスナップ用カメラと混同するから、その良さを表現できないと悟りました。
Sonyα7R 、2台体制に、MFのツアイス、100mm macro, 18mmとcoBORG(実質300mm)のアクセントの組み合わせは、自然の中に持ち出すミニマムであり且つ十分楽しめる組み合わせと感じています。全部MFです。
  こんな場面はペンタックス645中版カメラで撮ったら、もっと魅力的になるのではなどと考えてしまいます。欲望はきりがない。新型ペンタックス645 Zが出たので、旧型が中古で35万円程度に安くなり、これを買おうか結構真面目に考えています。でもそこまでするなら、ぶちぬけて新型ペンタックス645 Zにレンズ込で100万円投資してもいいのでは、などと密かにドキドキしているのです(家内にはまた重たいカメラを買うとは、学習しないひとだよ、アホと一蹴されましたが)。そうしたら、この新型ペンタックス645 Zは買う人がさっとうして、生産が間に合わないとネットに出ていました。どうやら、皆考えることは同じだ。
  フルサイズSony α7Rでも、まだ十分に使いこなしていないよ、まだまだ撮りようがあるのではないですかというお言葉もごもっとも。しばらくはドキドキしながら、お金を貯めましょう。
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