小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

ベルリン・フリー旅行 その3 ブランデンブルグ門からベルリン大聖堂へ

2015-05-26 19:43:11 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その3 ブランデンブルグ門からベルリン大聖堂へ

2015-5-26

このあと、ベルリンの中央公園、ティーア・ガルテンをちょっと歩いて、ブランデンブルグ門に向かいます。この公園の広さははんぱでなく、東西2km南北1kmほどの広さがあり、ほとんどが全くの森です。またまた、ドイツは森だという感を強くするのです。都心真っただ中の森として異彩を放つ自然教育園は約20ヘクタールですが、ティーア・ガルテンは210ヘクタールですから、なんと10倍の違いがあります。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7S +coBORG

森の中は鳥の声に溢れていますが、姿を見せるのは、自然教育園と変わらず、スズメ、ムクドリ、ツグミ、ヒヨドリ、カラスです。こちらのカラスは白黒ツートンカラーが結構いっぱいいる、正式名は知りません。ムナジロカラスというのかもしれません。


Sony alpha7S + coBORG


Canon IXY


Sony alpha7S + coBORG

ブランデンブルグ門に向かう途中に、突然戦車が現れました。


Sony alpha7S + coBORG

記念碑があり、花をたむけて、なにかの記念日のようです。看板を読むと、これはヒットラーからベルリンを開放したロシア軍兵士、戦死者の為の記念碑であり、ベルリンの春の一環として、祈りをささげる人が訪れているのでした。ここで、ベルリンにある、無視できないロシアの影に気づいたのです。東西の壁が崩壊した後にベルリンに残ったロシア人も多くいるのでしょう。ロシア語でしゃべる人達に少なからず出くわすのです。


Sony alpha7S + coBORG


Sony alpha7S + coBORG


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

ブランデンブルグ門につきました。パリの凱旋門とは比較にならない、門自体はどうということない門です。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

しかし、その向こう側はベルリンの春のメイン会場らしく、なぜか何体もの馬のディスプレイが設置され、またいくつかの当時の写真のディスプレイが置かれています。いっぱい人が集まっており、ここで記念行事が行われるらしい盛り上がった雰囲気です。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

我々はベルリンの春に付き合う時間的余裕はありません。直ぐ近くのユダヤ人犠牲者記念館に寄ります。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

名前から受ける予想に反して、モダンなオープン建築物でした。ベルリンではユダヤ人の悲劇がモダンアートに昇華して、一見おだやかに、しかしかえってその映像が心に刻まれるのです。アートの持つ意味に改めて気付かされます。


Sony alpha7S + coBORG

ブランデンブルグ門から東に延びる<菩提樹の下>という意味のウンター・デン・リンデン通り、ベルリン・メイン・ストリートをベルリン大聖堂にむかいます。


Sony alpha7S + coBORG

アンペルマン歩行者信号ごしのベルリン・テレビ塔


Sony alpha7S + coBORG


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm アンペルマングッズ専門ショップ

東ドイツは消滅しましたが、その歩行者信号のアンペルマンは、あまりに可愛いので、歩行者信号として部分的に復活し、さらにアンペルマングッズはベルリンのお土産No1になっています。当方もアンペルマングッズを一つ買いました。もっと買うべきであったと、とっても後悔しています。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

途中でベルリン国立歌劇場に出会いますが、もろに工事中。

東ベルリンが西ベルリンと統合後、ベルリン国立歌劇場のオペラは名指揮者ダニエル・バレンボイムによって、飛躍的成長し、名だたるオペラの殿堂に大変身するのです。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

バレンボイムとの2ショットでご満悦の家内。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

いくつものバレンボイム、オペラ名場面ディスプレイが道端に飾ってあります。オペラは当方の得意分野でなく家内の独壇場なのですが、その音楽と舞台演出の作り出す総合芸術の持つ最高度の芸術性は当方にも少なからぬ影響を与えています。


Canon IXY


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

ウンター・デン・リンデン通りは運河を越えて、ベルリン大聖堂へ続きます。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm ベルリン大聖堂


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

内部はいたってシンプル。バリバリ現役の寺院という感じで、日本の東本願寺みたいなもんです。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

入口に置いてあった、この物体はあまりに日本の古いお寺の入口に転がっている鬼瓦と似
ているので、撮影。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

やっとこ、ベルリン大聖堂ですよ。

また明日。
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ベルリン・フリー旅行 その2 シャルロッテンブルグ宮殿+α

2015-05-25 19:23:47 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その2 シャルロッテンブルグ宮殿+α

2015-5-25

さて、一日目(2015-5-7)はベルリンの街を観光します。出だしはベルリン北西部のシャルロッテンブルグ宮殿。
<プロイセン王・フリードリヒ1世が1699年に妃ゾフィー・シャルロッテのために建設。最初は「リーツェンブルク宮殿」(Schloss Lietzenburg)および「夏の館」と呼ばれていたが、ゾフィー・シャルロッテの死後に彼女を偲んで改名された。 1943年に空襲で大被害を受けたが、現在は復元されている。世界遺産に登録されている。>

この復元への執念がすごい。これは見習うべきですよ。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

宮殿前の広場では開城まえを狙って、なにやらレトロな衣装でのコマーシャル撮影が行われていました。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

こういうヨーロッパ宮殿や寺院の内部撮影にはいささか飽食ぎみですが、3ユーロの撮影許可料を払っているので、一生懸命撮ります。みな同じようで、新たなインスピレーションを生まないのです。
一つだけ、ドイツの観光地で、お金を払って撮影許可を得るというシステムは、日本でも真似すべきと思います。日本はやたら<禁止>を連発する、おもてなしの日本が一変して<禁止>に変貌する。この理解しがたい変貌は日本人の多様性に対する無理解から来ていると思うのです。メジャーなAという考えがあると、それ以外が存在することすら頭の中にない。(といって、当方がなにか薄っぺらな革新主義の人間と思われるのはいやだから、言っておきます。たとえば当方は生物の原則に反するマイノリティーは認めません。<同性婚を認めないのは古い>などという考えはバカです。人間は特別な生物とは思いません、単なる生物です。揺らぎの一部として同性婚を否定しませんが、あえて肯定するのはバカです(病気の場合は別ですが)。マイノリティーには悪いけれど、生物として暗黙の抑制は必要なのです。また脱線しました。)


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

街にはベルリンの春週間のディスプレイが溢れています。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

これが藤色の起源のライラックでしょう。我々はベルリン・ドイツ・オペラに向かっています。家内の音楽の旅の一環と今晩の切符を買うためです。ベルリン・ドイツ・オペラは元々あったオペラ・ハウスが東ドイツに隔離されてしまったので、急きょ造った建築で、とってもシンプルな佇まいです。しかし、来日するオペラはこのベルリンオペラがはしりであり、日本ともっとも近しい関係にあります。
家内の人生でオペラの占める位置は大きく、オペラのなかでもワーグナーの占める位置は大きく、さらにワーグナー・オペラの中でもそのテノールである、ルネ・コロの占める位置がとても大きいのです。ミュンヘンの旅はワーグナー巡礼の旅でしたし、ベルリンの旅のメインはルネ・コロの本拠地、ベルリン・ドイツ・オペラを訪ねることなのです。そういえば、ベルリンへの飛行機の中で、家内の隣に座ったベルリンのオバサンはルネ・コロを知っていました。若き頃はポピュラー・シンガーで、その後ワーグナー歌手となり、幅広い活動で、国民的タレントです。日本でルネ・コロに匹敵する人は誰かというと、まったく思い浮かばないのです。 現在、ルネ・コロは77才で、ドイツはもうほとんど引退状態ですが、日本ではルネ・コロのコンサートがつい最近まで実現しています。このオバサンはルネ・コロの日本コンサートを羨ましがっていました。
当方に例えてみると、当方の心の師匠の一人、日本画家、田中一村を訪ねて、奄美大島へ行くようなものです(この比喩は、もし家内が田中一村を知っていたら、おおいに反対でしょう。人生の後半は世捨て人のごとく、奄美大島に渡り、ほっ立て小屋で絵を描いていたのですから)。

<ルネ・コロに匹敵する日本人は誰か>と<西洋クラシック音楽に匹敵する日本古来の音楽はあるのか無いのか>という議論を家内と2日にわたって論争しましたが、意見は分かれたままで、疲れ果てて結論無しで打ち切りとなりました。

ベルリンオペラ駅からポツダム広場駅へ向かいます。家内の音楽の旅第二弾はベルリンフィルの本拠地、フィルハーモニーです。この奇妙な建物はワーグナーとバイロイト・オペラハウスの関係を模したような、カラヤンの強大な影響下で作られたコンサートホールです。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Canon IXY


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm ソニービル


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm ソニービル


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm 

フィルハーモニーの近傍にはソニービルがあり、それを囲んだドームがあります。つぶれそうなソニーですが、海外ではかろうじてまだソニー・ブランドは存続しています。当方の持って行ったSony alpha 7Rおよびalpha7S も飾られていました。ベルリン周辺観光地ではまだ一眼レフがメジャーで、Sony alpha 7のようなミラーレスはほとんど見なかったように思います。ベルリン観光客は意外にカメラが目立つことがありませんでした。当方だけが2台もって目立っていたのかもしれません。一台はリュックにしまって、目立たないように気をつかっているのですが、さかんに日本の話をしかけるいかがわしい人もいて、怖い顔でうるさいとあからさまな不快顔をすることにしています。

そうそう、今回の装備はSony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm とSony alph7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VMです。途中で組み合わせを交換しています。それ以外にcoBORG(330mm/APS-C)を持っていきましたが、使ったのはわずかです。今回は大枚はたいて買った新品Sony/Zeiss 16-35mmが大半を受け持って、とってもシンプルな装備です。この装備の評価は一番最後に書きます。


Canon IXY


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

ここで、ドイツビール(カールスバーグのお店)とフィッシュ&チップスで昼食。いつも食事一品とケーキ一品で2人分ということが多かった。 今回の旅は食べ物には最初から期待無しで、ドイツビールもほとんど頓着無しという具合に、なぜかそんな結果となりました。

また明日。
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ベルリン・フリー旅行 その1 プレリュード

2015-05-24 21:23:16 | 旅行
ベルリン・フリー旅行 その1 プレリュード

2015-5-24
これから、長編旅行記が始まります。文章が長くて読むにカッタルイでしょうから、毎日細切れにアップしてゆきます。結構内容は濃いと思うのですが、なんせ土地柄、絶景写真は皆無ですから、気が向いたら毎日読むか、何日分かまとめて読むかしてください。

何でベルリンなのか? 
これは当方の趣味でなく、家内のリクエストです。本当は昨年末にポルトガルに行く予定だったのですが、冬場は雨期と言われて、写真撮影に雨は厳しいので変更しました。その後、たびたびネットでポルトガルの天気を見て見ましたがほとんど晴れ、結局、変更する必要は無かったのです。なんやかんやで、写真家はどこでもいい写真が撮るのが写真家であると粋がってベルリンの旅になりました。家内の旅の動機は殆ど音楽に関連しています。これは後で説明しましょう。

当方の海外旅行は、いつも家内が行く先の情報を勉強してスタートし、当方は現地に向かう飛行機の中で旅先の勉強をして、詳細な計画を考えるのです。なにしろ、家内は地図オンチですから、完全に任せることは出来ません。家内の英語まずまず、ドイツ語片言、地図全くダメと、かたや地図まずまず、英語片言の当方の組み合わせで、海外フリー旅は、ロンドン、ミュンヘン、ブルッセルに続く、ベルリンの4回目のフリー旅です。この凸凹コンビはとっても疲れるのですが、旅行社のツアー旅行よりは得る物が多いと頑張っています。いつまで続けられるのでしょうかね????

スタートは羽田、羽田の国際空港は綺麗で興味深々。羽田から海外は楽でいいです。
日本のキャラクターショップが集合している。子供のリクエストでフナッシーグッズを購入。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

何故か藤棚のディスプレイがあり、写真を撮る人もいる。藤棚は日本を表わすディスプレイとこの時は思いましたが、意外なことにベルリンは藤があふれていました。藤棚は無論、藤のトンネルまでありました。ちなみに藤は英語でWisteria(ウイスティリア)藤棚はwisteria trellis、花言葉は「優しさ」「歓迎」「決して離れない」「恋に酔う」西洋花言葉は「welcome(歓迎)」「steadfast(確固たる、しっかりした、忠実な)」だそうです。藤色はlight purple; lavender。 ついでに、ドイツ語ではGlyzinie グリツィーニエ、藤色はLila (リーラ)で藤ではなくライラックと関連しているようです。そういえば、ライラック(モクセイ科)もいっぱい咲いていました。

これも不思議なのですが、ドイツの首都ベルリンに直行便がありません。フランクフルトで乗り換え。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

ドイツの車は何で魅力的なのでしょうか? このBMWの塗装はとってもいい。一言でいえば、知的な美しさです。当方も今BMWに乗っていますが、実際のところ当方は殆ど車を使いません。一日一万歩歩くには車は大敵なのです。車は家内の足です。それでもあえて、万一、また車を買うとしたら、アルファロメオでしょう。それは、飛騨高山で出会ったアルファロメオ・ブレイドの泥だらけの一隊が何故か目に焼き付いているからです。脱線しました。今回のブログは全域脱線ばっかりで、あっちに飛んだり、こっちに飛んだりですみません。



Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

フランクフルトで乗り継ぎ、ルフトハンザのドイツ国内線はこの前パイロットの自殺で落ちたばかり。イスラム国の無差別銃撃事件も加わって、今回の旅行はトラブルなく完遂できるか心配して、子供たちに遺言めいたメモを残してきています。



Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

今回の旅はHISのスケルトンツアーで飛行機と宿だけが予約の対象ですが、空港からの送り迎えと、3日間のフリー切符が付いています。この付録はとっても役に立ちました。これはこれから5泊すごす宿、ABBA Hotelです。足であるU(地下鉄)、S(電車)の駅も遠くなく、部屋もきれい、朝食も充実で実質的にいいホテルでした。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

近くのスーパーマーケットには寿司も売っていて、ごやっかいになりました。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

白アスパラガスもおいしそう。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

ドイツはイギリス同様犬の国で、電車も大半は犬連れOKです。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

こちらの電車は自転車持ち込みOKの車両が多い。スポーツサイクリングでなくて普通のオバサンが自転車を電車に持ち込みます。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

OKマークがついています。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

家族全員に1台づつの車という訳にはいかないでしょうから、電車と自転車のミックスでくらさないと、森の中の家には帰れません。また脱線しました。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

空港からホテルまでの送迎タクシーの運転手が自慢するのは、緑あふれるベルリンです。街路樹にはすべて番号がふってあって、道路の名前がわからなくても、街路樹の番号を言えば、所在地が即座にわかるそうです。いつも思うのですが、ドイツは緑が多い街ではなく、森のところどころに街や畑がある国だと。ほっておいたら、森が国全体を覆い尽くすであろう、偉大な盆地の森の国なのです。


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

よくわからない、ホテルの近くのディスプレイ。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

1945年5月8日はヒットラードイツが陥落し、ベルリンが開放された。5月は<ベルリンの春>として、ベルリンでは色々な記念行事が行われていました。
しかしながら同時に、1945年5月8日の第二次世界大戦のドイツの降伏により、ドイツはアメリカ合衆国・イギリス・フランス占領地域に当たり資本主義を名目とした西ドイツと、ソ連占領地域に当たり共産主義を名目とした東ドイツに分断されたのです。ベルリンは、アメリカ・イギリス・フランス・ソ連によって分割占領されたが、アメリカ・イギリス・フランスの占領地域である西ベルリンは、周囲を全て東ドイツに囲まれた「赤い海に浮かぶ自由の島」となったことで、東ドイツ国民の西ベルリンへの逃亡が相次ました。かかる住民流出に危機感を抱いたソ連共産党とドイツ社会主義統一党(東ドイツ政府)は、住民の流出を防ぐために壁を建設した。壁は両ドイツ国境の直上ではなく、全て東ドイツ領内に建設されていました。自由の国といいながら、ベルリン・西ドイツは飛行機でしか世界と行き来できなかったのです。なにも考えないで、スタートしたベルリン・フリー旅の出だしで、この日本人には理解不可能な、ヒットラーのユダヤ人虐殺と東西分断の極致としてのベルリン壁が今回の旅のテーマであると直感したのです。


あえて、東西ドイツ分断時代の地図をのせます。今回はベルリンに5日宿泊して、ポツダム、ドレスデン、オラニエンブルグに日帰り旅行しました。いずれも元東ドイツの都市で、東ドイツの匂いがプンプンする旅です。


ベルリンの地図をネットで探すこと1時間、まったくいい地図が見つからない。最近はGoogleの地図がはびこっていて、こいつが格好ばかりで全然使いにくい。
仕方がないから、自分で作る。丸印がこれから登場するであろうベルリンで訪ねたところです



市内はSバーン(近郊電車)、Uバーン(地下鉄)、バス、トラムなどがグチャグチャに走っており、さらに旅行期間中の大部分が鉄道のストライキと重なって、Sバーンが止まったり、間引き運転や路線変更等更にグチャグチャの状態で、土地の人に行き方を聞いても、誰も正確に答えることが出来ない状態でした。我々凸凹フリー旅の鉄則は、同じ質問を2人以上の人に、一致するまで聞くことです。今回は平均3人以上に聞きまわっていました。答えが正しくないケースが半分近くあるのです。しかし、ドイツの方は皆驚くほど親切で、その場で答えられない人が、ネットで探して、数分後に回答を持ってくる人も少なからずいました。とにかく、聞いた人は全員、例外なく親切でした。電車の席は必ず譲ってくれるし、このドイツ人の律義さは日本人の比ではありません。
ストライキのおかげで、Uバーンが主たる足となりました。このUバーンがわかりにくい、京都のバスみたいなもので、おそらく慣れるのに一か月はかかるでしょう。渡される地図は小さくて読めない(現地の人も読めない)、駅の表示は隣駅が書いてない、似たような駅名がぞろぞろ続く、路線がぷっつり切れたり、あちこちに分散したり。この交通システムといい、各所でドイツ人は利口なのかバカなのかよくわからなくなるのです。とにかく最低の情報しか書いてない、後は自分で考えろというのか。出来のわるいロボットみたいに局所的整合性・合理性には凝るけれど、全体を見渡した整合性・合理性が見えない。当然誰もが必要とする情報が見つからないのです。舛添さんが東京は諸外国に劣るから、オリンピックまでに改善せよと言うのは真っ赤なウソ、より良くするのは反対しませんが、現状でも東京ほど親切な街は無い。
ロンドンの地下鉄ではこんな苦労はしなかった、イギリス人の方がドイツ人より大局的に物を見られるのだろうか?? 何でだろうかと、考え込む。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

まずは街に点在する興味ある光景のスナップをつづけましょう。いまでは日本でめずらしい三輪車が結構走っています。東ドイツ時代の名残でしょうか?


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

近くの公園では藤の花が丁度見ごろです。


Sony alpha7S + フォクトレンダーVintage line 50mm F1.5 Aspherical VM

レトロなラジオは東ドイツの置き土産でしょうか?


Sony alpha7R + Sony/Zeiss 16-35mm

最近は招き猫が世界に進出しています。

明日からベルリン市内観光です、お楽しみに。
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自然教育園・2015春の写真展ご案内

2015-05-18 17:44:38 | 日記
自然教育園・2015春の写真展ご案内

2015-5-18
御無沙汰しています。5月7日から5月13日までドイツ・ベルリンに行っていました。現在ベルリン・フリー旅というブログを一生懸命書いていますが、仕事の合間の作業ですから、まだしばらくかかりそうです。それまで、白金自然写真クラブの春の展示会に展示する写真を載せておきます。使っている機材のデータは展示会では発表しませんから、このブログもお役にたつかもしれません。


白金自然写真クラブの春の展示会(5月30日(土)~7月2日(木)自然教育園展示室)では以下の8枚の写真を3つのパネルの中で差し替えながら展示いたします。<サクラ二重奏>は自然教育園作成のポスター写真の一部となっていますので、目黒駅かどこかで目に留まるかもしれません。


水辺のシャガ-1
Sony alpha7R +ニコンmicro200mm
時・場所:2015/4/9 自然教育園・ヒョウタン池 コメント:アヤメ科、シャガの花はよく見るととても不思議な形をしているのです、その形に魅せられて撮り続けています



水辺のシャガ-2
Sony alpha7S +ニコンmicro200mm
時2015/4/13 場所/コメント:シャガー1と同じ


水辺のシャガ-3
Panasonic Lumix GH4 + Olympus 75-300mmII
時・2015/4/6 場所/コメント:シャガー1と同じ



ハナダイコンの春うらら
Panasonic Lumix GH4 +フォクトレンダーF0.95 25mm  
時・場所:2015/4/14 自然教育園、水鳥の沼周辺 コメント:アブラナ科、ハナダイコン(ショカツサイ)の紫色は<春うらら>そのものです


ファッショナブル・バイモ
Panasonic Lumix GH4 +フォクトレンダーF0.95 25mm

時・場所:2015/3/27 自然教育園・武蔵野植物園 コメント:ユリ科、春到来を控えめに告げるバイモ(アミガサユリ)は、下から覗くと、全く違った、強い主張を持っているところが面白い


サクラ二重奏
Sony alpha7R + Sony/Zeiss Sonnar F1.8 135mm

時・場所:2015/4/2 自然教育園・ヒョウタン池  コメント:ヒョウタン池の水面は刻々と変化し、鏡の様にサクラを写し、花筏と二重奏するひと時があります


フシグロセンノウの幻想
Sony alpha7R +フォクトレンダー ウルトラワイド12mm (クローズアダプター)
時・場所:2014/8/2自然教育園・武蔵野植物園 コメント:ナデシコ科、その朱赤色の不思議な世界へ入り込む。絶滅に近づいて、この花は夢か眞か


奇跡の形(ヤマユリ)
Sony alpha7R + Zeiss Distagon 18mm
時・場所:2014/7/12 自然教育園・路傍植物園 コメント:ヤマユリは日本特産のユリだそうです。 深い森の中で、この奇跡的な姿に会うと、花ではなく妖艶なる森の精に会ったような気になるのです

今回はやっと虫・鳥なしの花オンリーで勝負です。自然教育園内での撮影で、春季という季節感のあるものというしばりと、見る方が自然教育園に来園する方(自然教育園は国立科学博物館の園ですから、なにやら博物学的興味の人が多いのです)、自然教育園のフロアーで展示するのだから、自然教育園の来園者を満足させことを期待するという博物館の暗黙の要望という色々なしばりがあります。アーティスティックな絵に振ると、<ナニコレ、変じゃない>というレスポンスが返ってきます(レスポンスがあればいい方で大半の方は素通り)。それでもぎりぎりのところで、自分の興味に振っているのです。博物学的興味の人でもだれでも振り向かせるアーティスティックな絵があるはずだ、素通りは自分の力が足りないからと思うのですが、今回の展示も力およばず。相当、ふさぎ込んでいます。可愛そうと思う方は、展示会にいらして、激励のコメントをノートに残してください(ほぼ毎日、自然教育園を散歩してますから、事前に連絡 <liebstod@peace.ocn.ne.jp>をいただければ、その時に展示場にいるようにします、こう撮ったらいいんじゃないのと言っていただけると有り難い)。

たまたま色々な機材の組み合わせにばらけています。一番使っているSony alpha7R + Zeiss Planar 100mm macroが一枚も無いのはどういうこっちゃ???

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自然教育園日記 その31 ~葉っぱの色と形 その1~

2015-05-06 20:53:13 | 日記
自然教育園日記 その31 ~葉っぱの色と形 その1~

2015-5-5
海の色と形ばかりでなく足元の自然教育園でも色と形は拾えるのではないか?


Olympus OM-D E-M1 + フォクトレンダーF0.95 25mm

結局、今日はこれ1枚だけ。こういう写真はみなさんにも受けないだろうな。

続いてむりやり2枚作る。


Olympus OM-D E-M1 + フォクトレンダーF0.95 25mm


Panasonic Lumix GH4 + Olympus 75-300mmII


実は、この手の写真は昔から撮っています。昔の写真3枚。







こういう方向は白金自然写真クラブで全く受けないことが分かっているので、これまで<禁じ手>でしたが、そろそろ解禁しましょう。フォクトレンダーF0.95 25mmのボケもこの方向を刺激しています。何が起きるか楽しみだな。


あとは、今日の普通の絵を4枚。


Olympus OM-D E-M1 + フォクトレンダーF0.95 25mm


Panasonic Lumix GH4 + Olympus 75-300mmII


Panasonic Lumix GH4 + Olympus 75-300mmII


Olympus OM-D E-M1 + フォクトレンダーF0.95 25mm
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