小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Fujifilm GFX100S 試写 その7 驚くべき第三のポイント

2021-05-18 16:50:25 | 写真日記
Fujifilm GFX100S 試写 その7 驚くべき第三のポイント

カメラ機材の大幅見直しの為の実験を開始しています。
<じっくり絵作りは中判Fujifilm GFX100S、動き物はAPS-C, Fujifilm +XF70-300mm 超軽量スタイルと両極端に寄せてしまう。問題は真ん中のフルサイズをどうするか?>

Fujifilm GFX100Sには中判の画像サイズをクロップして35mmサイズで撮影することが出来ます。これでも5880万画素あるので、 画素的にSony のフルサイズカメラに負けません。Fujifilm GFX50S/Rも35mmクロップできます。

Sony のフルサイズカメラのための集めたSonyミラーレス用レンズは流用できませんが、一眼レフ・フルサイズ用の集めた全てのレンズはFujifilm GFX100Sに付けることができるはずです。

レンズアダプタ―を買い足して、下記すべてのレンズをFujifilm GFX100Sに付けてみました。結果は以下の通り。フルサイズ用レンズでもそのまま中判Fujifilm GFX100Sに付けられるものもありました。これは〇としています。△はわずかケラレます。それ以外の大半は35mmクロップをすれば使えます。Laowaは35mmクロップよりLaowaで発売しているフルサイズ用レンズを中判用に拡大するマジックコンバーターを使った方が無難です。Sony Aマウント135mmの2本のレンズおよびLeitz Tele Elmar 135mmは殆ど周辺減光が見られませんが、それ以外のレンズは大なり小なり周辺減光があり、これは35mmクロップすると多少改善されますが、完全に解消するわけではありません。画像処理で対応することになります。


Fujifilm GFX100S + Carl Zeiss Planar 100mm macro F2


Fujifilm GFX100S + Carl Zeiss Distagon 18mm F3.5

この2本のCarl Zeissはカメラを始めた当初から15年にわたる戦友です。いまでも絶対的信頼をおいています。


(GF mountは参考)

これらのレンズはこれまでSony alpha7RIIIを母艦として使ってきて、当方が名レンズと思い、数々の機材入れ替えの試練に耐えて、売らずに生き残ってきたレンズです。
(いっぱい載せましたが、15年分の蓄積です。これ全部売っても数十万円にしかなりません。買う時でも車に比べればたいした値段ではありません。なんでも鑑定団にでてくる骨董品収集家にくらべれば、カメラ機材収集はささやかな趣味だなと思うのです。)

これら名レンズの全てが、Fujifilm GFX100Sを母艦とする事が出来る(ただし全てMFです)ということは
<じっくり絵作りは中判Fujifilm GFX100S、動き物はAPS-C, Fujifilm + XF70-300mm 超軽量スタイルと両極端に寄せてしまう。問題は真ん中のフルサイズをどうするか?>
という命題に対して画期的な解答になります。じっくり絵作りは中判Fujifilm 、動き物はAPS-C, Fujifilmと体制をシンプルにして追求することが出来る。

Fujifilm GFX100Sが思いもしなかった、多様性を包含していることがわかりました。

後先考えずに、この実験を行って、後で冷や汗ものだったのは、この実験がFujifilm GFX100Sに後遺症を残さないかとふと不安になった点です。古いレンズは後端がでっぱっている物もあるので、うっかり受光面を破壊する危険がない事もない。中華アダプタ―はカメラの電子接点を破壊する危険性が0ではない。今のところ後遺症は見つかっていませんが、ご自分で試すときはご注意を! 

上記レンズをFujifilm GFX100Sで試写するのはこの時期容易ではないので、ぼちぼちということにして、<カメラ機材の大幅見直し、動き物はAPS-C, Fujifilm + XF70-300mm 超軽量スタイル>の実験はすでにXF70-300mmを購入して、試写レポートを書いていますので、次回に載せます。Sony alpha7RIIIフルサイズの運命はどうなるのでしょうか??

機材は買い込むのにちっともいい絵がでてこないというご批判はごもっとも。この時期に旅行にも行けずにどうしようもありません。
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Fujifilm GFX100S試写 その6 GFX100S + GF110mの世界

2021-05-12 17:49:58 | 写真日記
Fujifilm GFX100S試写 その6 GFX100S + GF110mの世界

2021-5-9
Fujifilm GFX50Sを下取りに出して、世界が絶賛するFujifilm GF110mmを中古で購入(ほんと、中古もたった一割引きとは強気の値段、それでも割り引3万円で何か買えるかも)、差額4.4万円の支出。それほどGF110mmは高価。F2だからボケに期待する。GFX100S + GF110mは世界最高の組み合わせのはずであるが、当然ながら世の中そう簡単には成果は出ない。

緊急事態宣言下で、撮影できそうな公園はみな休園。行くとこ無しのなかで、またもや日比谷公園で試写。今日は適当な人出でした。ささっと撮影してお帰りです。

この最初の試写で、2つのポイントをつかみました。
1,トリミング拡大で同じ場面の中から複数の全く違った絵が作れる。その卓越した自在性。
2,ボケと絞り込みの使い分けで、同じ場面で全く違う絵がつくれる。その卓越した自在性。

GFX100S + GF110mは使えるという感触。まだまだ面白いポイントが見つかるかも。

前半の絵はJPEGのphotoshop修正版。ほとんどがトリミング拡大してます。トリミング拡大を平気で使うのがGFX100Sのメリットであり常套手段であると考えています。むしろ、ノンプロにとってはザックリ撮って、後で良い部分を抜き出すというのがGFX100Sの最大のメリットという気がしてきました。 これもGFX100Sにより画像処理の自由度が広がったということになります。F2とF11を中心に撮って、いいと思った方を載せてます。

後半の絵はFujifilm XRAW StudioでRaw現像してます。このシステムはFujifilmのカメラ本体のシステムを使って画像処理・現像するという新発想です。PCとラインさえあれば無料ソフトをダウンロードして使うのですが、手軽にRaw現像するにはいい感じです。


1/160 秒。 f/11 ISO100

殆どISO100になっているのは、設定の間違え。しかし、F2で昼間撮ってるのだから、各撮影のISOを合わせて比較するという意味では結果的には良かったことになる。


1/4000 秒。 f/2 ISO100

これなんかF2ボケが良く出ている。 バラの花はすでに終盤で、完璧な花を見つけるのは無理。


1/4000 秒。 f/2 ISO100


1/1000 秒。 f/4 ISO100

これなんて、遠くで飛んでるアゲハチョウをめちゃくちゃ拡大。 羽ぼろは後で気づいた。


1/3200 秒。 f/2 ISO100


1/80 秒。 f/11 ISO400  松本楼


1/2500 秒。 f/2 ISO100


1/80 秒。 f/11 ISO100


1/80 秒。 f/11 ISO100


1/250 秒。 f/5.6 ISO100

以下、RAW現像
F2とF11による違う絵の作成と、トリミング拡大による違う絵の作成の例を載せます。


1/4000 秒。 f/2 ISO100


1/100 秒。 f/11 ISO100


1/4000 秒。 f/2 ISO100  トリミング拡大


1/100 秒。 f/11 ISO100  トリミング拡大


1/4000 秒。 f/2 ISO100


1/125 秒。 f/11 ISO100


1/4000 秒。 f/2 ISO100 トリミング拡大


1/125 秒。 f/11 ISO100 トリミング拡大


1/800 秒。 f/2  ISO100 トリミング拡大


1/80 秒。 f/11  ISO100 トリミング拡大

ぼろい絵はRAW現像したって良い絵にはならない、良い絵はJPEGでも良い絵。というのが昔からの感想なのですが、いかがでしょうか??

GF110mmのおかげで、Fujifilm GFX100Sでもなんとかなりそうな気がしてきました。

5月12日から開園のはずの自然教育園は5月31日まで休園が延長されてしまいました。写真撮影はいよいよピンチ。

なにか頭にきて、使う頻度が低い機材を売りまくって、機材全体を大改造しようなどと画策し始めました。大掃除です。マップカメラさんは喜ぶでしょうね。
じっくり絵作りは中判Fujifilm GFX100S、動き物はAPS-C, Fujifilm X-S10+XF70-300mm 超軽量スタイルと両極端に寄せてしまうことを狙ってます。問題は真ん中のフルサイズをどうするか? フルサイズSonyをみんな売ってしまおうか?? さすがにそれは怖い??

カメラは不便な方がいい絵が撮れる。何でも出来ることは何も出来ないことに等しい。
???


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Fujifilm GFX100S 試写その5 Fujifilm GFX100SとGFX50Sのガチンコ対決―2

2021-05-07 20:37:28 | 写真日記
Fujifilm GFX100S 試写その5 Fujifilm GFX100SとGFX50Sのガチンコ対決―2

2021-5-4
行くところが無いので、困った。結局日比谷公園で試写。皆同じことを考えるのか、いつもの休日より人が多い感じです。

レンズ、純正GF120mm macro一本をFujifilm GFX100SとGFX50Sのカメラ2台に付け替えながらの撮影。絞りをF4, F8, F16あたりに変化させながら撮影。Fujifilm GFX100Sでは絞り優先やシャッタースピード優先モードで撮っていますが、Fujifilm GFX50Sでは癖でマニュアルになってしまいました。ピントは両者AFです。

Fujifilm XRAW StudioでRaw現像しようと思ったけれど、接続ケーブルを買わねばならないので、今回はJPEGのphotoshop修正画像です。次回には何とかRaw現像写真を載せましょう。

以下、これまでの試写を総合的に考えて、得た結論です。GFX50Sは下取りに出してしまったので、GFX2台のガチンコ対決はこれが最後です。

1,GFX50Sに比して、GFX100Sは基本的カメラ操作が改善されました。エンドユーザー向けフルサイズ・カメラの水準とはゆかないが、とりあえずの要求を満たします。より使い易い中判カメラとなりました。
2,GFX100SとGFX50SはFujifilmが意図する画像処理のデフォルトの方向が異なっているように思われます。例えばSony α7Rシリーズでver 1、2、3、4で求める方向は変わっていませんが、Sony α7RとSony α7Sの求める方向が異なっています。画質もその方向に従っています。GFX100SとGFX50Sの方向は同じ向きとしようとはFujifilmは考えていないと思われます。
3,自ら画像処理を自在に行うユーザーにとってはGFX50Sに比してGFX100Sはコントロールできる範囲が拡大し、より自由に表現できると思われます、というより期待します。(当方にとっては、あくまでこれからの課題です。)
4,よって、自ら画像処理を自在に行い、より高い要求を満たす目的が無ければ、GFX100Sを持つ意味がないと思われます(GFX50Rで十分)。ノンプロにその必要があるか? プロ、ノンプロは関係なく、その必要性は個人の問題で、より高みを求めるか否かにかかっています。 
5,当方としては、はっきり言って、やれやれ大変な世界に入り込んでしまったなと思うのです。これから、Fujifilm XRAW StudioとAdobe Lightroom とAdobe Photoshop と格闘しなければならない。70万円投じたのだから、やるしかない。

では試写です。

Fujifilm GFX100S  1/500 秒。 f/6.4 ISO100


これだけ、ちょっと上の写真のRAW現像版をのせます。あまり変わりないか?


GFX50S 1/320 秒。 f/16 ISO250


GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250

GFX100SとGFX50Sは殆ど差がありません。何故か、微妙に赤のアクセントが入ってGFX50Sの方が魅力的です。 この違いは画像処理で埋まるだろうか?


Fujifilm GFX100S  1/1600 秒。 f/4 ISO100


Fujifilm GFX100S  1/200 秒。 f/11 ISO100


GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250


GFX50S 1/200 秒。 f/16 ISO250

この絵に関しても微妙にGFX50Sの方が魅力的です。おそらく赤の発色に違いでしょう。


Fujifilm GFX100S  1/1250 秒。 f/4 ISO100


Fujifilm GFX100S  1/320 秒。 f/8 ISO100


Fujifilm GFX100S  1/100 秒。 f/16 ISO100

たまたまGFX50Sの比較写真が無いですが、Fujifilm GFX100Sでも魅力的絵が撮れることを示そうとしたのです。


GFX50S 1/1600 秒。 f/4 ISO250

公園はかなりの人出でした。


Fujifilm GFX100S  1/1600 秒。 f/4 ISO125


Fujifilm GFX100S  1/1600 秒。 f/8 ISO400


Fujifilm GFX100S  1/1600 秒。 f/16 ISO1600


GFX50S 1/1000 秒。 f/4  ISO500


GFX50S 1/1000 秒。 f/16 ISO6400

日比谷公園のネモフィラ畑は有名です。両者に大きな違いはありません。


Fujifilm GFX100S  1/1000 秒。 f/4  ISO125


Fujifilm GFX100S  1/1000 秒。 f/16  ISO1250


Fujifilm GFX100S  1/1000 秒。 f/4 ISO100


GFX50S 1/500 秒。 f/16  ISO250


GFX50S 1/4000 秒。 f/4 ISO250

公園入口の花屋さんにあったクレマチス八重です。両者には多少の違いが感じられます。やはり、クレアなGFDX100Sと重厚なGFX50Sという違いがずっと感じられます。これが果たして画像処理で差が埋まるだろうか?


Fujifilm GFX100S  1/1000 秒。 f/16 ISO1000


Fujifilm GFX100S ビルのトップをトリミング拡大


Fujifilm GFX100S さらにトリミング拡大


GFX50S 1/1000 秒。 f/16 ISO640


GFX50S  トリミング拡大


GFX50S さらにトリミング拡大

ガンガンにトリミング拡大すると、多少GFX100Sの方がトリミング拡大耐性が高いことがわかりますが、これは当たり前で、むしろその差が小さいことが明らかになりました。

追加コメント
1,AFはFujifilm GFX100Sはまともに行きますが、GFX50Sはどこにピントが合っているかよくわからない。 結果的には問題なかったですが、GFX50SのAFはまともでないので、今回はAFですが、当方の通常はMFです。
2,GFX50Sはどこにピントを合わせるかによって、明るさがコロコロ変化しますから、ファインダー画面の色合いもコロコロ変化します(マニュアルでやっていますから)。不思議なことに結果はちゃんと撮れるのです。GFX100Sはまともに安定しています。
3,GFX対決―1では遠景中心の撮影で、結構両者の絵に違いが出ました。これはおそらくカメラ、デフォルト画像処理の問題であろうと思っているのです。 今回はマクロで近景中心に比較撮影しました。Fujifilm GFX100S でGF120mm macroさえまともに撮れればいいと覚悟を決めての撮影でした。Fujifilm GFX100SとGFX50Sは殆ど同じような画像が得られました。しかし、GFX50Sの方に魅かれるのは慣れ親しんだせいでしょうか? では何で高いFujifilm GFX100Sを買ったのだという疑問がわくのですが、買ってしまったものは後悔しても始まらない。世の流れに乗ってゆくしかない。Fujifilm GFX100SとGFX50Sの画像の違いが画像処理の範疇におさまるなら、GFX50Sを売って、Fujifilm GFX100Sのいいところを追いかけるしかない。世の中がいいというのだから、きっといいところがあるのでしょう。これはそう簡単にみつかるものではないと思っています。 フルサイズからシフトして、中判GFX50Sを理解するのに、1年はかかったのですから。
4、今日の機材重量はトータル4kg、もう歳だから、どう考えてもGFX100SとGFX50Sの2台体制は無理です。これを続けるとまちがいなく膝、腰がこわれます。GFX50Sを売るしかありません。
5,この日の試写で、結論を出しました。苦渋の決断です。 すでにGFX50Sを売って、GF110mmレンズを買う方向で、動き始めました。もし、どうしてもGFX50Sの画質を取り戻したい時は、GFX50Rの中古を買いましょう。そう遠からず、GFX50SやGFX50Rのver2が出て、これらの中古は大幅に値下がりするでしょう(ですから、売るなら早く売らないと二束三文になってしまうのです)。ver2の大きな違いは手振れ補正が付くことで、GFX50Rを使う人は手振れ補正を切望しますから、GFX50Rは大きく値を下げることになります。当方は手振れ補正は興味ないので、GFX50Rの中古を買えばいいのです。これは多少軽いですから、なんとかGFXの2台体制がとれるかもしれません。
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Fujifilm GFX100S 試写その4 GFX100SとGFX50Sのガチンコ対決―1

2021-05-01 19:22:36 | 写真日記
Fujifilm GFX100S 試写その4 GFX100SとGFX50Sのガチンコ対決―1

2021-4-30
このブログの前にGFX100S 試写3があるのですが、その4の方が重要なので先にアップします。

Fujifilm GFX100SとFujifilmGFX50Sを直接ガチンコ対決しました。この2者の違いは雑駁に言えば前者が約1億画素、後者が約5000万画素の違いだけ。はたして違いを感じられるか?

コロナ禍で試写に行くところが無い。お台場海浜公園に行ってみました。 ゆりかもめ台場海浜公園駅で降りてみると、ほとんど人がいない。みなさん真面目に小池さんの言うことを聞いているのだなと思ったのですが、実はそうでなく、お台場海浜公園はオリンピックのために大規模な改修工事が行われており、公園の9割はガッチリとヘンスでブロックされ、ほんのわずかな部分しか利用できない状態だったのです。しかたなく、レインボーブリッジ遊歩道路を歩いてみました。ノースルートを芝浦側まで約1.5km, お台場海浜公園駅から芝浦ふ頭駅まで トータルで10000歩のウォーキングでした。

結論
1,レンズは純正GF45mmとSony Aマウント135mm STFの2本のみで、このレンズをつけたGFX 2台を詰めたリュックは5kg。これだけ重くないようなレンズを選んでも、この重さでは、GFX 2台体制は絶望的。帰り道はリュックの重さにトボトボ歩き、膝と腰がギシギシと壊れそう。
2,ザックリいうと、Fujifilm GFX100Sの方が、画像処理技術が進歩しているのか安定した絵が得られる。トリミング耐性は当然Fujifilm GFX100Sの方が上だが、絵の味はケースバイケースでFujifilm GFX100Sが圧倒的に優れているとは言い切れない。本当にザックリいうと、Fujifilm GFX100Sの絵の質感はFujifilmGFX50Sを上まわる。しかし、どちらが魅了的絵を作るかというと2台は<違うベクトル>を持つようで、現状では何とも言いようがない。
3,今後、この<違うベクトル>を掘り下げて行く必要がある。


(手振れ補正の有り(GFX100S)、無し(GFX50S)は、以下無視して議論しています。使用シャッタースピードは1/500~1/1000秒ですから無視できるとおもっているのですが??)

以下、しばらく一部開かれているお台場海浜公園での撮影。


GFX100S STF


GFX50S STF

別々に、バラバラに修正していうるので、はっきりはいえないが、GFX50Sの方がシャドウが濃くでる。GFX100Sのほうが、暗部の階調が優れていると喜ぶべきか、彫の深さでGFX50Sの方が濃厚な味になるというべきか??


GFX100S STF


GFX100S STF トリミング拡大


GFX50S STF


GFX50S STF トリミング拡大

この違いは、単にピントの合わせ方がこちらの方がへただったのかもしれない? Sony STFのMFはとてもラフで合わせにくい。 ただGFX100Sはこういった金属光物にめっぽう強い気がする。


GFX100S STF


GFX100S STF


GFX50S STF

遠景の光るビルや手前の光る水面をみるとGFX100Sの方が全然解像が優れている。これも単にたまたまピントの違いなのかもしれないが、この2者の階調性の違いが、絵のベクトルが異なるように感じる原因のような気がしてきた。


GFX100S 45mm


GFX100S STF


GFX50S STF

これも遠景ビルの印象が違う。しかし、GFX50Sの方がその場の印象に近いともいえる。


GFX100S STF

今日は、STFで遠景ばかり撮るはめになり、STFのいいところを引き出せない。このヒトの目を越えたようなGFX100Sの階調性は、STFとの組み合わせで、非現実的絵が作れる面白さがある。

ここまでが、わずか開かれているお台場海浜公園での撮影。


GFX100S  STF

お台場海浜公園はこのようなヘンスでガッチリとブロックされている。 

この絵におけるヘンス、金属光物の印象は、現場の印象ではない、非現実的ヌメヌメ感である。説明の為に撮ったこの絵がGFX100SあるいはGFX100S + STFの特徴を最もよく表している。但し、この光物のヌメヌメ感はフジフィルムの初期のAPS-Cカメラ、たとえばX-E1で当方が嫌っていた非現実的ヌメヌメ感に似ている。Fujifilm画像処理の陰謀かもしれない。

ここからはレインポーブリッジ遊歩道ノースルートでの撮影。


GFX100S STF


GFX100S STF


GFX50S STF

このようなGFX50Sの生感覚はGFX100Sでは何故かなかなか出てこない。GFX50Sのほうが現場に近いので、生感覚として感じるのかもしれない。 GFX100Sは絵があからさますぎて、余韻がないのである。


GFX100S STF


GFX100S STF

格子越しの撮影なので、絵に格子のムラがはいる。


GFX100S STF

上の東京湾クルーズ船の甲板をトリミング拡大した絵。のぞき見して申し訳ない。トリミング耐性のために載せてしまいました、ごめんなさい。


GFX100S  STF


GFX50S STF

昔、この竹芝桟橋から出る東京湾クルーズ船に乗ったことがあるので、懐かしくて載せてしまった。 この2つのカメラは違う世界を撮っている気がするのである。


GFX100S 45mm


GFX50S 45mm

45mmの撮影でも同じことが言える。この2つのカメラは違う世界を撮っている。

今日の結論としてはGFX100SとGFX50Sは違う世界を撮っている気がする。当方はこれを一番恐れていたのだ。だからGFX50Sを売らないで残しておいた。

たまたまなのか? 階調性の違いから宿命なのか? 画像処理でなんとでもなることなのか?

今日はJPEGからの画像処理だから、RAWから画像処理して見なければいけない。ブログならJPEGでいいと思ったのが間違いだった。GFXを比較するには画像処理をきっちりとやらなければ比較はできない。次回の比較はちゃんとやらなければ。

GFX50Sが時々見せる生感覚は、GFX100Sでもこれが得られるだろうか? GFX100Sが見え過ぎなら、過ぎた部分を低下させればいいだけかもしれない。

GFX100Sでもこれが得られた時が、GFX50Sとお別れする時。
得られないと2台の大砲を抱えて、これを使い分けるのはとても重たい話だ。


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