ネット広告において、限定された広告主と媒体社との間で行われる形態の取り引き、のことです。
登場の背景として、ネット広告が広告主の意図しないサイトに掲載され、広告主のブランド価値を傷つける問題(※)への対策の必要性があります。
※ 例えば、米AT&Tや米ベライゾン・コミュニケーションズの広告が、ヘイトスピーチや過激思想を含む、動画配信サイトの動画に掲載されたり、国内でも企業のネット広告が「2チャンネル」のまとめサイトなどに掲載されたり、しているようです。
広告主の意図しないサイトへ掲載されてしまう原因として、これまでの掲載の仕組みが、広告主側の条件(広告サイズや金額など)とサイト側の条件(掲載場所、広告単価など)とをシステム上で突き合わせ、マッチングに成功すると瞬時に掲載する形になっていて、掲載候補サイト数の膨大化に伴い、チェックが追い付かなかったり、仮に追いついたとしても是非の判断が難しいサイトが多数存在したりすることが挙げられているようです。
2017年春にPMPのサービス「AJA PMP」を開始した「AJA(アジャ)」(注:サイバーエージェント系の広告技術会社、2016年11月1日設立)は、取り引きに参加する企業が満たすべき条件を20程提示し、これらの条件にマッチする企業に限定しているようです。
AJAのプレスリリース(2017.5.18)のサイトは、https://www.cyberagent.co.jp/newsinfo/press/detail/id=13707です。