日本語では「共有価値の創造」です。これは、米ハーバード大のマイケル・ポーター教授によって提唱されたようです。企業の活動において、それが企業だけでなく社会にとっての価値にもつながることを指しています。
企業においては、CSR(Corporate Social Responsibility、企業の社会的責任)と呼ばれる取り組みがこれまで進められていますが、それは企業の手掛ける事業が社会に対して与えた影響に対し責任をとる、利益の一部をCSRのために犠牲にする取り組みというイメージがありました。
CSVは企業における利益追求の取り組みを、環境などの社会問題の解決とも両立させる戦略と考えられます。
そのやり方として、(1)社会的、環境的課題を解決する新製品やサービスを導入する(例.キリンビールのノンアルコールビール「キリンフリー」)、(2)バリューチェーンを改善して生産性を高める(例.物流の効率化など)、(3)事業展開する地域で基盤強化を図る、の3つがあるようです。
CSVを専門に手掛ける部署を持つ国内企業はまだ少ないようです。欧米では、企業に対して短期の業績だけでなく中長期の成長の判断にCSVのような視点を重視する傾向があり、今後はCSV戦略の有無が企業への投資の判断に利用されるようになりそうです。
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