完全自動運転の実現に向けての課題のひとつとして挙げられている倫理問題です。
即ち、乗客を乗せた自動運転車が横断歩道に差し掛かりそこへ歩行者が現れた場合、①ブレーキを踏んでも間に合わずそのまま走ると歩行者をはねざるを得ず、②一方、ハンドルを切っても障害物にぶつかって乗客を死なせてしまわざるを得ない、ような時、どちらを選ぶべきか、という問題です。
マサチューセッツ工科大(MIT)では、ホームページ上で、種々の状況を想定した場合のアンケート調査を実施しているようです。
完全自動運転車のシステムには人工知能(AI)が組み込まれますが、そのAIには倫理観も備わっている必要があります。そのためには、今回のような倫理問題の答えを人間が用意できていなければならないということです。