俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

お玉杓子

2018-04-16 | 俳句・春・動物




大師像眼下の池の蝌蚪なりし



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蛙の幼生。







玉杓子に似ているから「お玉杓子」の名がある。

漢語で「蝌蚪」といい、近代以降の俳人に好んで使われた。

近世の句にはない。







春、蛙の産卵後しばらくすると孵化し、ひょろひょろと尾を振

って泳ぐ。







東京の東大和市にある圓乘院を訪ねた。

真言宗のお寺で、境内は綺麗に整えられている。

正面の鐘楼門は寛延2年(1749年)に建てられ、力強い阿吽

の像が見られる。







旅姿の弘法大師像の下には池があり、数百匹のお玉杓子が

泳いでいた。






束の間の日の差すおたまじやくしかな



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コメント
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