空蟬の武蔵の太刀を浴びしかと
蟬の脱け殻のことをいう。
地下に数年間棲息していた蟬の幼虫は、生長して蛹となり、夏、地上に這い出してきて、樹の幹や枝にしっかりと止まって脱皮する。
この成虫が抜けたあとの殻を、空蟬、蟬の殻などという。
種類によって、色も形も異なる。
殻には眼や肢などがそのまま残っている。
空蟬を見ると、背中がスパッと割れていた。
あたかも宮本武蔵の太刀を浴びたのかと思った。
空蟬や吾も脱殻となることも