山茶花に丘陵の日の溢れをり
ツバキ科の常緑小高木。
日本特産種。
四国、九州、沖縄の暖地の山野に自生するが、庭木や生垣に植えられもする。
十~十二月頃、枝先に白色の椿に似た五弁花をつける。
園芸種には鮮紅・桃・白色や八重咲きもある。
椿のように花ごとそのまま落ちるのではなく、花弁が散る。
花弁が地面に散り敷いたさまや、寒風にはらはらと散るさまは、寂しくも風情がある。
大きな山茶花の木に花が咲いていた。
丘陵の日がその山茶花に溢れていた。
山茶花や夕暮れの気の漂ひて