川音の届く虫取撫子に
ナデシコ科の一年草。
地中海地方原産。
日本には江戸時代末に渡来し、観賞用に栽培されたが、現在は野生化している帰化植物。
五~六月頃、茎の先に濃紅色の小さな五弁花を散房状につける。
茎の上方の節の間から粘液を分泌するため、小虫が付着することからこの名がついた。
だが、食虫植物ではない。
虫取撫子が群生しているところがあった。
そこまで川音が聞えていた。
紅を得て小町草とはゆかしき名