俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の雷

2012-09-15 | 俳句・秋・天文


高原を夕べ歩けば秋の雷

残暑がまだ続いている頃、太平洋高気圧の勢力が弱まり、上空に北方から寒気が入ってくると大気が不安定となり、雷が起こることがある。また、その後は、寒冷前線の通過するときに起こる前線雷が発生する場合がある。これらの雷を「秋の雷(らい)」という。白馬村で夕方散策していると、暗雲が張り出し、その中からゴロゴロと秋の雷が鳴り出した。だが、夏の雷ほどの激しさはなかった。

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秋雷やハーフボトルのワイン買ひ

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鶏頭

2012-09-14 | 俳句・秋・植物


鶏頭に触れてみたくて触れざりき

ヒユ科の一年草。熱帯アジア原産。八~十月頃、茎の上部に鶏の鶏冠(とさか)状花の穂をつける。花色は紅・赤・黄・白など。鶏冠鶏頭・槍鶏頭・房鶏頭など形状の異なる種類も多い。古名は「韓藍」で、花汁が染色に用いられていたという。江戸時代には食用にされた。槍鶏頭が咲いていた。鶏頭を見るといつもビロードのような花穂に触れてみたいと思うが、今回も触れることは遠慮した。

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鶏頭に山の夕暮近づきぬ


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秋の川

2012-09-13 | 俳句・秋・地理


秋の川磧(かはら)に人の座りゐて

川の水がひやひやと澄んで流れるさまを本意とする。野川の上を赤蜻蛉がすいすいと飛んだり、紅葉を映したりする山の川もある。浅いが澄んだ秋の川が流れていた。磧では人が腰を下ろし、休んで川を眺めていた。

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秋川を見つめてゐたる二人かな


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秋の蝶

2012-09-12 | 俳句・秋・動物


秋蝶に魅せられてより落ち着かず

秋に見られるすべての蝶をいう。。夏の暑い最中を華麗に飛び回っていた蝶とは違い、秋の蝶には地味な蝶が多い。飛び方も静かで、哀れの情がある。きれいな秋の蝶が薊に止まっていた。その蝶に心惹かれてからは、どことなく気になって落ち着かなかった。

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黄泉(よみ)よりの使者の如舞ひ秋の蝶


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水澄む

2012-09-11 | 俳句・秋・地理


水澄むや番(つがひ)のごとき魚の影

秋になると次第に水が澄んでくる。川などでは底の石がはっきりと見えるようになる。栂池自然園の中に小川が流れていた。少し広くなった浅瀬には魚の姿がはっきりと見て取れ、その影はまるで寄り添う番の一方のように見えた。

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高原の雲を映して水澄めり


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コメント (2)
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