俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の鳥

2013-03-21 | 俳句・春・動物


椰子の上を一廻りせり春の鳶

春は繁殖期の鳥が活発に活動するため、鳥の姿がよく見られる。海岸近くでは鳶が数羽飛んでいたが、初島では椰子の上をゆっくりと輪を描きながら舞っていた。初島への行き帰りの船には鴎が飛びながらついてきた。乗客が差し出す海老せんなどの菓子が目当てであった。

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船追へる春の鴎と遊びけり


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花鳥

2013-03-20 | 俳句・春・動物


花鳥の来てゐる梢(うれ)を覗きけり

桜の花にやってくる鳥をいい、特別な種類の鳥を指すわけではない。満開の桜に鵯が数羽きて蜜を吸っていた。少し吸っては枝を次々と移り、なかなか忙しそうであった。その様子を桜の木の下に行って覗くようにして見ていた。

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花鳥や海風枝を揺らしゐて


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鷹化して鳩となる

2013-03-19 | 俳句・春・時候


鷹鳩と化して揺られぬハンモック

七十二候の一つで、陰暦二月の第三候。三月十六日から二十日頃に当たる。鷹が春の穏やかな気候により鳩に姿を変えるということ。中国の『呂氏春秋』『礼記』にあるという。のどかな春の気配を表し、春らしい気分を反映している。初島のアジアンガーデンには日除けの下にハンモックがあり、誰でも利用できる。ハンモックに横になり、青空を見上げた。のどかなひと時であった。写真はハンモックから撮ったもの。

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鷹鳩と化して小さき島にをり


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初桜

2013-03-18 | 俳句・春・植物


渡りきし島の日差しや初桜

その年になって初めて咲いた桜の花のこと。「初花」ともいい、その年初めて目にした桜を指す。熱海に行った。海岸沿いに少しピンクの濃い桜が満開となっていた。熱海では1月中旬頃から2月にかけて熱海桜が咲くが、今咲いているのは大寒桜かと思われる。今年初めて桜を見たので初桜として詠った。熱海港から初島へ船で渡った。そこにも桜が咲いていて、暖かな明るい日差しが降り注いでいた。

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初花に雨ぱらついて上りけり


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苧環(をだまき)の花

2013-03-17 | 俳句・春・植物


苧環の花や雉鳩二羽降りて

キンポウゲ科の多年草。青紫色の花をつける。西洋苧環は紅、ピンク、紅紫、黄、白などの種類がある。花が紡ぎ糸を巻く苧環の形に似ていることからこの名がある。色々な種類の苧環が咲いていた。そこへ番と思われる二羽の雉鳩が降りてきて、何かを啄みながら歩いていた。

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をだまきにこぼす媼の独り言


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