俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

椿(2)

2013-03-26 | 俳句・春・植物


だらだらと坂下りきて椿かな

ツバキ科の常緑高木。一般的に椿といえば「藪椿」のことをいう。海岸から低山地に自生。別名「山椿」。ハーブガーデンの上の方からだらだらとした坂をゆっくりと下りてきた。すると、途中に大きな藪椿があり、沢山の花をつけていた。

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小社を囲んでゐたり藪椿


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木五倍子(きぶし)の花

2013-03-25 | 俳句・春・植物


海風の収まつてをり花きぶし

キブシ科の落葉低木。山地に自生。三~四月、葉に先立って多数の花穂を垂らし、淡黄色の小花を密集してつける。雌雄異株で、雄株は黄色、雌株は緑色を帯びる。種子をヌルデの五倍子(ふし)の代用として黒色染料に用いたところからこの名がついた。江戸時代にはお歯黒の材料としても利用された。海に近い山に木五倍子が咲いていた。海風はすでになく静かに花穂を垂らしていた。

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花木五倍子小雨上がつてきたりけり


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春の波

2013-03-24 | 俳句・春・地理


小島にも一筋寄せて春の波

海ばかりでなく、川や湖も含めた春の水波をいう。いずれも明るくのんびりとした感じがある。初島という小さな島にも波は打ち寄せてくるが、春の波は一筋だけで穏やかである。波頭は白く明るく、春の日を返していた。

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春の波ハーブガーデン廻りゐて


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春暁

2013-03-23 | 俳句・春・時候


春暁の漁船一艘走りをり

春の夜明けの時刻をいう。「春はあけぼの」と『枕草子』に記されてより、日本人の心を引きつける趣となった。日の出前に起きて春の夜明けの情緒を肌で感じた。海が白み始めたころ、一艘の漁船が走って行くのが見えた。冬の夜明けとは違い、どこか暖かく明るさがあった。

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鳶四五羽春暁の空舞ひゐたり









春暁やターナーの海現れて


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花見

2013-03-22 | 俳句・春・植物


賑はひも子規に見せたき花見かな

桜の花を愛でて、楽しむこと。今年は暖かい日が続いたので、桜の花は例年よりも早く満開となった。上野の桜はほぼ満開となり、桜の下はすでに花見客でいっぱいであった。病床にあって花見にも行けなかった子規に、満開の桜と人出を見せてやりたいと思った。

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連れ立ちて着物姿の花見客









座れるは女人の多し花見客


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