俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

クロッカス

2013-03-16 | 俳句・春・植物


クロッカス歩き始めし児と母と

アヤメ科の球根植物。南欧から小アジア原産。春咲きと秋咲きがあり、前者をクロッカスという。茎はなく、松葉状の葉と花柄から成る。花色は黄、白、紫など。クロッカスが咲いていた。その前に歩き始めたばかりのような幼子と母親がきて花を見ていた。

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胡麻入りのラスクの黒しクロッカス


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春の雲

2013-03-15 | 俳句・春・天文


池の上に浮かぶ龍なり春の雲

春の雲は薄いベールのようにはっきりとした形をなさない場合と、青空にふわりと浮く綿雲の場合とがある。後者はいかにものどかな春らしい雲である。池の上に白い春の雲が浮かんでいた。その形が宙に浮く龍のように見えた。

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自転車に買物の荷や春の雲


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2013-03-14 | 俳句・春・動物


蜜を吸ふ蜂や赤子の如しとも

アリ科を除く膜翅目(まくしもく)の昆虫の総称。世界に約十万種。日本には足長蜂、熊蜂、雀蜂、蜜蜂などが棲息。梅の花に蜂が何匹かやってきて蜜を吸っていた。止まったと思うとすぐにまた飛んでほかの花に止まる。なかなか落ち着きがないが、蜜を吸っているときは乳を吸う赤子のように思えた。

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飛び交へる蜂に無視されゐたりけり


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春疾風

2013-03-13 | 俳句・春・天文


春嵐飛行機雲を捩(よぢ)りけり

春の強風、突風をいう。前線を伴った低気圧が日本海を通過するときに吹く南寄りの風で、雨を伴うこともある。乾燥した畑などから土埃を巻き上げ、空が黄褐色になることもある。一日中春疾風が吹き荒れた。夕空を見上げると、飛行機雲が突風により捩じれて切れ切れになっていた。天空にも風が吹き荒れていることがわかった。

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春疾風雑木林に夕日入り


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白梅

2013-03-12 | 俳句・春・植物


白梅や逝きたるひとを胸中に

白梅がよく咲いていた。白一色に、近づくと芳香がある。万葉の時代から歌に多く詠まれ、春の花の代表として好まれてきた。花の白さに清楚な美しさと哀しさを感じてきた。白梅を見ていると、身近で逝ってしまった誰彼が思い出されてくるのであった。

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梅白し天空に風鳴るときも


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