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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

紅梅

2016-02-24 | 俳句・春・植物




紅梅や尋(と)めし蕎麦屋の休みなる



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梅の紅色系の品種。






花期は一般的には白梅より少し遅いとされる。







以前たまたま入った蕎麦屋が美味しかったので、その近くに

来たついでに寄ってみた。

だが、入口に臨時休業の張り紙がしてあって昼餉を食べるこ

とはできなかった。

ただ、紅梅が早くも美しい花をつけていた。






紅梅や肥前に手紙認(したた)めて



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落椿

2016-02-23 | 俳句・春・植物




かさとのみ背(そびら)に音し落椿



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椿は、落花するときは山茶花のように花びらが散るのではな

く、花全体がぽとりと落ちる。







背後でかさっと音がしたので振り向くと、椿が落ちていた。

枯葉の上に仰向けに落ちた椿は、そのまま艶なるものであ

った。






落椿すでに錆色始まりぬ



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春障子

2016-02-22 | 俳句・春・人事




糸車回してをらむ春障子



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障子は冬の季語だが、日差しが明るくなった春の障子をい

う。







板橋区立郷土資料館に入ると奥に旧田中家住宅があり、藁

葺の家を見学することができる。

昔風の家なので、春障子の中で糸車でも回しているような

雰囲気であった。







家の中には神棚があり、昔使われていた調度、家具、農具な

どが置かれてあった。






暫くは本を開きて春障子



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椿

2016-02-21 | 俳句・春・植物




日当れる椿の回り一周す



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ツバキ科の常緑高木。

日本に自生していたのは「藪椿」であり、別名「山椿」とも呼

ぶ。

それをもとに園芸種が多数作られ、八重咲き、一重咲きとが

あり、花色も鮮紅、淡紅、白色などさまざま。







日を受けて大輪の紅椿が咲いていた。

その回りを椿を愛でながら一周した。






バス停に丸椅子並ぶ椿かな






幼子の椿には手の届かざる



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春めく

2016-02-20 | 俳句・春・時候




雉鳩の日向の歩み春めけり



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寒さが少し緩み、なんとなく春らしくなることをいう。

野山の情景も春色がいきいきとしてくる。







雉鳩が餌を探すようにして日向を歩いていた。

その情景が春らしく感じられた。

やがてつがいが寄り添って、同じ方向を向いて歩いた。







誰もいない梅林には日が降り注いでいて、春めいて感じられ

た。






木の影も春めくものの一つかな






春めくや城址訪ふ者のゐて



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