毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「言音一致の音楽家:遠藤賢二の歌に涙す」2014年8月19日(火)No.968 

2014-08-19 20:17:11 | 

7月のイスラエルによるガザ侵攻以来、

深い歌を聞いてもきれいな音を聞いても、それに集中できなくなっていた。

気分転換しないと…、と思うのだが、心が虚ろで楽しめない。

そんな先々週の土曜の朝、

ピーター・バラカンさんの番組の後で、そのままラジオをつけっぱなしにしていたら

遠藤賢二の「44年目のカレーライス」が聞こえてきた。

エンケンはもちろん昔から知っているが、

声が、歌の音色が、こんなにも優しくて清々しかったかと、

思わずラジオにすり寄った。

 

『恋の歌』というアルバムをすぐ買った。

これは3000円以上するCDだが、遠藤賢二の魂がこもっている。

傍に置いておくと、遠藤賢二が近くにいる気がする。

1.44年目のカレーライス
2.君の朝の挨拶
3.どうしてそんなに可愛いの
4.山葉次郎テイク1
5.友達の女
6.山葉次郎テイク2
7.天使の歌
8.対決! 次郎1次郎2次郎3
9.君を抱きしめたら炊きたてのご飯の匂いがしたよ‥生ギター編‥
10.小さな日傘と大きな日傘
11.恋の歌
12.真央ちゃんと妍児(ヨナ)ちゃん

 

全部、清らかで美しい曲だ。

ラジオで聞いたとき、勝手に涙が出てきたのは、

心を、柔らかくて優しい魂で洗ってくれたからなのかな。

1曲目「44年目のカレーライス」の歌詞の一部を下に…。

 

・・・・・・・・・

*今も好きだよカレーライス

でもあまりにも辛いのは

無理して食べなくなったけどね

 

そう 歌の中の君とは別れ

猫の寝図美は死んじゃったけど

今の女(ヒト)のも美味しいカレーライス

 

いま猫は居ないけど 野良猫ミイコが庭に来るよ

「よく頑張ってるね ミイコはいいこだね」って言うと

うなずくように目を細めるよ

 

*それから例えば街の食堂でね

小さな子が大きな声で 「カレーライス」って注文すると

「カレーライス美味しいね 好かったね 有難う」って

抱きしめたくなるよ

 

そうなんだよ 僕はただ曲を作っただけなのにね

でも嬉しくってね 創ってよかったなって思うんだ

 

*そう 僕の願いはただひとつ

そんな小さな子に 赤ちゃんに これからの若い人に

美味しい空気を たらふく食べさせてあげたいな

そしてたくさん恋をしてほしい

 

つくづく思うんだ

この日本はもっと綺麗で

もっと美味しい国だったんだよ

だからもうこれ以上 穢(けが)さないで

 

*それからね 悲しんでいる暇もないくらい

気のいい音楽仲間や友だちが 次々と死んじゃうよ

でも次は僕じゃないよ

なおさら命を張って 音楽だけは頑張るよ

 

そしたら 来年の45年目も 2020年の50年目も

僕が白寿となるはずの2046年も

美味しいよ カレーライス

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

コメント
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