『女性自身』(8月12日号)は、
世界各国との比較をグラフや表を掲げて、日本の女性の社会的地位を客観的に提示している。
例えば、
「ジェンダーギャップ指数(男女平等指数)2013年」(世界経済フォーラム〈World Economic Forum, WEF〉発表)
1位:アイスランド
2位:フィンランド
3位:ノルウェー
4位:スウェーデン
5位:フィリピン
……
23位:アメリカ
……
61位:ロシア
……
69位:中国
……
101位:インド
102位:マレーシア
103位:ブルキナファソ
104位:カンボジア
105位:日本(低っ!)
106位:ナイジェリア
……
調査対象は136カ国。
この調査では、以下の4分野の男女格差を測定している。
- Economic Participation and Opportunity(経済活動の参加と機会)
給与、参加レベル、および専門職での雇用 - Educational Attainment(教育)
初等教育や高等・専門教育への就学 - Health and Survival(健康と生存)
寿命と男女比 - Political Empowerment(政治への関与)
意思決定機関への参画
指数の算出には、国際労働機関、国連開発計画、世界保健機関などのデータを参考にしている。
(青字はMEMORVAhttp://memorva.jp/ranking/world/wef_global_gender_gap_report_2013.php)
「先進国」で最も男尊女卑の国=ニッポンだが、
「(女は)産む機械、装置」(2007年柳沢伯夫;当時第一次安倍内閣の厚生労働相の発言)
「子どもが産めないのか」(2014年東京都議会自民党議員の嘲笑野次)に象徴的な、
(子どもを産み、育てるのは女性の役目で、男は関係ない)という意識こそが、
女性に家事・子育てを一方的に強制して、女性の人生を辛く、暗くさせている。
そういうわけで、女性たちは子どもを産み育てる希望を失い、
それが現代日本の少子化に、確実に影響を及ぼしているのである。
次代の労働力としての子どもは欲しいが、
自分が子育てに参画するなど考えもしない男尊女卑のオヤジたち。
彼らこそ、不平等大国日本の責任者である。
えっと、
しかし、『女性自身』はこの有様を絶望的だと嘆いて文を終えてはいない。
あくまでも未来志向で、次世代の幸せへの近道を提言している。
「女の子に経済力、男の子に生活力を」
というのがそれだ。
日本経済の動向を見ても、
これからは女性が「主婦でございます」と、家の中に引っ込んでいられる時代ではない。
女性が家庭の外で仕事をこなし、
家に走って帰ってご飯の支度をしているとき、
後からのんびり帰ってきた夫が、「おーい、お茶」とか言いながら、テレビの野球とか見ているのは、
明らかに女性への虐待である。
『女性自身』は、えらい。
「家事・育児をシェアする平等男子を増やす方法」まで明示している。
即ち、夫や彼&息子を平等男子にするための5ステップである。
1:「家事は手伝うものではない」ということを理解させる。
⇓
2:皿洗いをさせる。
⇓
3:土日のランチを作らせる。
⇓
4:子どもを置いて旅行する。
⇓
5:平日の夕食を作らせる。
私は今まで『女性自身』も『主婦の友』も同じだと思っていたことを恥ずかしく思う。