今日は台風の影響で朝から本格的に雨が降っていた。
場所(地方)によっては川が溢れたり、土砂崩れの危険があったり、と
たいへんなようだが、大阪市淀川区はたいしたことはない。
NHKラジオ第一は終日台風に関する情報を流していた。
私は、久しぶりに部屋にひきこもる体制を固め、
この間買ったまま、忙しくて読めなかった「女性自身」(8月12日号)を手に取った。
下のほうに『なぜ日本に“バカ男子”が生まれるのか!?』
という小題が見える。
私はその文言につい惹かれて、
実に、長い人生において生まれて初めて「女性自身」という雑誌を買ったのだ。
副題に、
ー家事&育児をシェアする「平等男子」増やす法ー
ー歴代政治家セクハラ発言集付きー
と書いてある。
セクハラで有名な政治家といえば、なんと言っても
その差別発言の量と質において第1位の座は
石原慎太郎(1932年生まれ)をおいて他はない(と思っていた)。
「“文明がもたらした最も悪しき有害なものはババア”なんだそうだ。
“女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です”って。」
と、東大教授の発言を引用する形で自説を述べ、
「今度男女共同参画社会というのを先取りして東京都で条例を作るという。
いい加減にしてくれよ、と思った。」(2000年)
と、真っ向からの女性差別者である。
こういう人間と結婚した女性はどんな人生をたどったのか、
ま、生殖能力だけを評価されて生きた(ている)のでしょうね。
しかし、イシハラだけではなかった。
太田誠一(1945年生まれ:2003年当時自民党衆議院議員)は、
公開討論会上、青少年犯罪の話題で、
早稲田大学の学生を中心とする遊び系サークルに参加していた女子大生が
集団で暴行されていた事件について、
「集団レイプする人はまだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか。」
と述べたという。
そのせいでその後の衆議院選(福岡3区)で落選した(ザマーミロー、撫亜蚊!)
だが今もまだ懲りずに、福岡界隈で政治家をやっているらしい。
橋下徹(1969年生まれ:日本維新の会)も、上記先輩たちに引けを取らない。
沖縄県の普天間基地で米軍司令官に会った際、
「もっと真正面からそういう所(風俗)を活用してもらわないと
海兵隊の猛者の性的エネルギーを
きちんとコントロールできないんじゃないんですか」
と米兵の性犯罪の抑止策として風俗業の積極活用を勧めて、米国に批判され、
また同じ時期に
「従軍慰安婦が必要だったのは誰でも知っている」
と発言し、メディアのせいで曲解されたなどと意味不明なすり替えを図った。
このように、石原ー太田ー橋下は年齢の差はあっても、
女性を見下し、まるで男性のほうが社会の主役であるかのような
目線において共通している。
「女性自身」の記事には、まだほかにも
「独身のひと、子を産まない女性には罰金を科すべき」
といった安倍内閣で副大臣も務めた人物の発言も載せられている。
こうした風潮が蔓延る中で、女性政治家、
例えば太田誠一の発言時に同席していた橋下聖子自民党議員は
一切、何も抗議していなかったという。
女性の立場で女性の人権を守ることもできない人間が
女性政治家として堂々と給料をとっているのが今の中央・地方の議会である。
例外として、
なんと喋り下手だこと(これでも弁護士だったのか)とは思うが、
福島みずほさん(社民党)は常に最低ラインをキープしている議員だろう。
共産党の女性議員たちは、申し訳ないけど、
あまり印象深くない。それは、共産党だからだと思う。
みんな、おんなじことを同じ調子で言うので、
いいことを言っていても誰が誰だか覚えられないのだ。
で、政治家たちの多くは男性である。
男性の、男性による、男性のための
このような女性差別の歴史と現状認識は、
当然「慰安婦問題」の捉え方にも関係している。
もう、ここまで書いてきて吐き気がするので
今日はこれくらいにする。