さて、いよいよ18日に大阪に帰省できます。
他の大学ではとっくに外国人教師は里帰りしていることでしょうが、
このブラック大学は試験が終了し、成績付けが済むのが1月15日というスケジュールです。
中国人教師はもっと後、1月いっぱい勤務しなければならないそうです。
あげくに、2年前から時間外手当もカットされました。
それに対抗して教師たちは授業が終わったらさっと家に帰り、
日本語コーナーにも参加しません。
前任校の先生にお聞きしたら、そうした賃金カットは2本の大学ではありうるとのこと。
中国では1本(最もハイレベル)から2本、3本と数字が増えるごとに大学の格が下がります。
私は(そういうの、差別やろ)と思ったものですが、
ここにきて、その1本、2本の差は、学生の成績レベルや格だけの問題ではなく、
政府の保護レベルの問題でもあるということがしみじみ分かりました。
菏澤市も地級レベルの都市で、これまた見捨てられた雰囲気が濃厚です。
しかし!
学生たちの可愛さは1本も2本も関係なしです。
この子ども達(私にしてみればみんなちっちゃい子どもです)が、
一人前になるために、自分にできることはしてあげたいと思います。
正直、来てから数か月はこんなに待遇の悪い大学、1年で辞めたろかいと
心底腹を立てていました。
5か月近く経った今、こういう大学だからこそ、
この学生たちの役に立てることも多いだろうと思い直しました。
首にならなければ、もう少しここに居させてもらおうと思います。
カレーで持てなしも、その一環です。
日本語学科の学生なら、本場のカレーぐらい食べないでどーする!
今日は一学期最後のカレー晩餐会です。
明日、故郷に帰る2年生たち、
明後日、大連に実習に出発する4年生、
大学に残って勉強する子たちなど6人、顔ぶれはマチマチですが、
今日もまた、美味しくできましたよ~ん。
今回は娘が尼崎から送ってくれたSBゴールデンカレーです。
「え!これ日本から送ってもらったんですか。すごーい!」
そんなことで感動する子たちです。
明後日はもう大連に出発する張さん。
ネットで無料閲覧の漫画をみて、「ちはやぶる」が一番のお気に入りだそうです。
実習で日本語を使うチャンスがあるかどうか・・・と言っていました。
月給2000元(実習だからこんなもんですね)。
大連は物価が高いくせに給料は安いと評判ですが、本当でしょうか。
今日は化粧をして資格試験の写真を撮ってきた何さん(右)は別人のようです。
左はひたすらカレーをお代わりしている滕さん。
皆、1994年~97年ぐらいに生まれた「90後」世代です。
2010年に着任したときの江財大の「80後」の子たちとは隔世の感があります。
「愛国者」を名乗る子は見事にいませんね~。