私が日本共産党に対して何十年も感じ続けていた壁が、
なんか乗り越えられるかも、と思ったのはそんなに昔ではありません。
きっかけは一昨年2014年衆議院選挙で池内さおりさんという若者が共産党から
出馬したことでした。
今までの共産党の堅苦しい枠をはみ出たキャラクターでした。
彼女の口からは、優等生的決まり文句じゃない、
自分で考えた言葉が出てくるのです。
それまでの民青とか共産党とかの人たちは、
私から見れば、一生懸命聖書のように共産主義的専門用語を丸暗記している
教条主義者、かつ、他の批判を許さない唯我独尊思考者、
そしてすぐヒトを「プチブル」とか言う人たちなのでした。
池内さおりさんは、小林多喜二の『蟹工船』を読んで共産党に入党したとのことです。
きょう日の若者で小林多喜二とか読んでいるヒト、どれくらいいるでしょうか。
私は彼女が読書家であるのに好印象を持ちました。
さらにJポップスじゃなく、ロックバンドのボーカルだったと聞いて、
またちょっとイイなと思いました。
できればどんな歌を歌っているのか聞きたかったです。
そこまでは、私の趣味的な感覚ですが、
決定的だったのは、
フェイスブックで彼女が団地の前で選挙演説をしている動画を見たことです。
アベノミクス選挙といわれたあの時の選挙で、
多くの候補者が話題にしたがらない反戦平和・反原発を真正面から主張し、
学生のころ、ナヌムの家に行った経験を語り、慰安婦問題にまで触れていました。
(この子はいい子だ。誠実な政治家になる!)と私は確信しました。
こんな子が共産党のメンバーになっているということは、
日本共産党についても見直す時が来たのかも知れないと、
そのとき私は思ったのです。
昨年のSEALDsやT-ns SOULの集会での志位さんや、小池さんの発言の溌剌さ、
理路整然としていて、幅広い人たちを頷かせる説得力を見るにつけ、
私の日本共産党への心の壁はかなり取り払われていきました。
何しろ、高校生の子たちって、
志位和夫委員長を「カズオ!」と下の名前で呼び捨てしてるんですよ。
しかし、日本社会には私の心情変化などいっこう頓着せず、
根強い共産党アレルギーがあります。
ネットの書き込みでも、例えば、
「なんで資本主義経済の国に『共産党』が存在しているのかな?
いまさら日本を共産主義にしたいのかな?」
「とことん!天然ボケ集団ですね!」
「マルクス主義・共産主義を選択した国家・社会の未来
【閲覧注意】本当にヤバすぎる中国の貧困の実態」
「共産は対中国従属を改めて議席全てを返還すべきでは?」
のように、日本共産党と中国共産党の関係がひとっつもよくないことなど
全然知らないんでしょうけど、
日本共産党を中国共産党の下部組織みたく信じている人がいるんですね。
そういう人は、「日本共産党」という名前しか見ていないのでしょう。
従って、そういう人は名前を変えたら、文句ないと思うんですよ(笑)。
まるで赤ちゃん対策みたいですけど、今の日本では有効ではないでしょうか。
個人の尊厳を日本共産党は大切にすると志位さんもおっしゃっていますが、
あまり信じてもらえないのは、近隣の社会主義国家で、
「人権活動していた人が突然失踪」などという事件が後を絶たないからでしょう。
どうでしょう?日本共産党の皆さん。
いっそ、「日本共生党」とかに名前変えたら。
こっちの方がかなり受けがいいと思いますよ。
(私は真面目です)。