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百人一首




何人かの友人に聞き取りをして判明したのだが、

中学生時代に「百人一首に命をかけた人」というのがどの世代にも必ず一定数存在するようだ。一回り上にも、20歳下にも、相当はまった、と告白なさった方が...


こんな話をするくらいだから、もちろんわたしはその部類だ(笑)。

何がきっかけだったのかは全く覚えていない。

古典の授業中、退屈をまぎらわせるのに見ていた国語便覧(<こういう資料ものは大好物)の裏表紙に印刷されていたから?
家に名人朗読によるカセットテープと、札も何組もあったから?
髪を振り乱して覚えた記憶はないので、おそらく音とリズムでいつの間にか覚えたのであろう。
意味も分からずに百種もの短歌を覚えるなどという荒技、子どもならではである(その後、新古今和歌集に手を出そうとしたが挫折)。


一つ思い出すのは意味も正確に分からないのに、わたしは百首全部にはっきり共感していた、という不思議だ。
「わたしも若い頃はね...」的な話で恐縮だが、古典や歴史の成績がよかったのは、頭脳がというよりも、身体が昔の人や、出来事に、共感しやすい体質(?)だったからではないかと思う。
...そういうのを世間は「妄想」と呼ぶのかもしれない(笑)。


意味が分からなくても覚えられたという経験から、娘にも覚えさせようと目論んでいるのだが、興味を持ってくれるかな...
親から強制されたら、もうそれだけでアウト、という気がする。

ベルギーで百人一首大会、やらないかしら。
それともウチで開催しようかしら。


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