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brahms piano concerto no. 1




先日、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで、ユリアンナ・アヴデーヴァ (Yulianna Avdeeva) に魔法にかけられてからまだ目が覚めない。

彼女がわたしの心の中の「音楽」の部分にある大きな椅子にブラームスのピアノ協奏曲1番を置いて行ってしまい、それからわたしは朝から晩までブラームスの協奏曲を聴き較べているのだ。

アヴデーヴァ、素晴らしかった! 特に第三楽章! 言葉が全くついていかず申し訳ない! 
...音楽と言葉ではどちらが先なんだろう? ダーウインは「音楽が先」だとしたのに聞き覚えがあるが、もしもそうなら音楽を表すのに言語は不十分なのか? レヴィ=ストロースが音楽と言葉を構造上の両極に、その中間に神話を置いたのは、わたしの今の気分に対してものすごく説得力があるのだが、そういう話じゃなかったっけ(調べてません)。


ブラームスは子供の頃から好きで、そのうちピアノ協奏曲1番はわたしが加齢と共にだんだん好きになった曲のひとつだ。今では一番好きなピアノコンチェルトのひとつと言ってもいいかもしれない。あ、まだ魔法にかかってるかも(笑)。
今はこれを書きながら、YouTubeのBarenboim/Celibidache 版を聴いている。

何度聴いてもあまりにも心に染み渡るので今の心情として日記に記しておこうと思った。


次はポリーニが来て(わたしの心の椅子に)ベートヴェンのソナタを置いて行くのかな。まだ先の話(4月)だが。


(写真は http://www.southbankcentre.co.uk から)
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