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塵のようなお菓子





去年の夏、金沢旅行をしたときに穀物屋で買ったきなこと、米粉を使って、娘の大好物、超簡単、スノーボールクッキーを焼いた。

アーモンド粉と小麦粉を使った普通のバージョンよりもさらにほろほろさらさらに焼き上がり、とてもおいしい。


はっと思い出したのが、去年クリスマス前に訪れたスペインのセゴヴィアで買った「ポルボロン」だった。
クリスマスにだけ食べるお菓子と聞き、セゴヴィアで雨宿りを兼ねて入った小さいケーキ屋さんのカウンターで見かけ(大都市マドリッドの値段の4分の一くらいだった)、ついに購入したポルボロン...

白い紙の箱に、綺麗なリボンをかけてくれ、とてもかわいらしいお土産ではあったのだ。
が、好き嫌いのないうちの家族の誰の口になぜか合わなかった。

クリスマスのデコレーションとしては活躍(下の写真)、ついに結局すべてをフードプロセッサーにかけてバターを混ぜ、チーズケーキの台にしたのだった。
アーモンドたっぷりでとてもおいしかった。


そのうち、日本でもポルボロンを作るお菓子やさんがあると聞くようになった。
改良改善が上手な日本のポルボロン、ぜひ食べてみたい。

「塵のようなお菓子」というネーミングがまたいい。  
塵から生まれて塵に還る人間みたいで。


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