知っていることが幸せなのか、知らないことが幸せなのか。
その疑問に悩む者は、不幸である。
かりおか
「間違って無かったんだよな・・・やって良かったんだよな?ムダでは無かったハズだよな!?」
「・・・・・そうかしら?結局ダメだったじゃない。これが何になるっていうの!?
もうおしまいよ・・・こうなることは、始めから決まっていたのよ!!」
彼は、任務失敗の通知にチラリと目を落とし、しかし、すぐに遠くを見つめ、こう呟いた。
「ベストは・・・尽くしたさ・・・。」
気のせいだろうか、かりおか秘密工作員の口元が僅かに動き、一瞬微笑んだように見えた。