本部塩川港で、辺野古への土砂搬送のためのベルトコンベア設置申請を沖縄県が許可(港湾施設用地使用許可)をするのかどうかが大きな問題となっている。県政の柱が辺野古新基地建設阻止であるにもかかわらず、辺野古の工事を加速させるような許可を県が出すことは認められない。
県の港湾課に確認したところ、 昨日(23日)の時点ではまだ許可が下りていない。26日の沖縄平和市民連絡会の県交渉、昨日からの有志による県民広場でのスタンディング等の動きも始まったが、なんとしても県の毅然とした対応が求められる。
この問題に関連して、またとんでもない事実が判明した。本部塩川港では、以前からベルトコンベアが放置されたままになっているが、港湾施設用地使用許可の手続きが全く行われていないのだ。
今日の琉球新報は、「県がベルトコンベアが置かれているのを確認したのは約1ケ月前。県は条例違反だとして、業者に対して撤去するよう数回にわたって注意してきたが、23日現在、撤去されていない」と報じている。
下の写真は本年2月27日に沖縄ドローンプロジェクトが撮影したもの。2基のベルトコンベアが設置されていることが分かる。かなりの大きさのものだが、港湾施設用地使用許可申請も行われていないのだ。
このベルトコンベア2基を辺野古への土砂積込みのために、そのまま岸壁に移動させようとしていると思われる。問題点については以前のブログにも書いたが、条例に違反して港に物件を放置し、県が再三、撤去を指示しても応じないような悪質な業者に、新たな港湾施設用地使用許可を出すことはあり得ない。
(今年3月に入って、メンテナンス作業が始まっている)
また、県はこのベルトコンベアが置かれていることを確認したのは「約1ケ月前」としている。しかし、上の写真(沖縄ドローンプロジェクト撮影)は2018年11月15日のものだが、やはりベルトコンベアが2基、置かれたままになっている。違法行為はかなり以前から行われていたのだ。
知事の許可を得ずにこうした物を港に置いた場合、港湾管理条例には罰則規定も定められている。
県は、こんな違法行為を続け、県の指示にも従わない業者に新たな許可を出してはならない。まず、速やかにベルトコンベアを撤去させた上で、今までの違法設置の実態を再調査し、罰則規定を適用することがまず必要である。