最近は辺野古に関して重要なことが相次ぐので、ブログの更新が追いつかない。
4月26日(火)、国交大臣が県の埋立承認撤回を取消した裁決は違法として、辺野古周辺住民らが裁決取り消しを求めた抗告訴訟の那覇地裁判決を傍聴した。
傍聴者が多数詰めかけ、コロナで傍聴席も制限されて4~5倍の抽選となったが、運よく抽選に当り法廷に入ることができた。
判決言い渡しが始まった。福渡裁判長は「原告らの請求を却下する。訴訟費用は原告らの負担とする」とだけ言って退室しようとした。わずか1分のことだ。あまりのことに傍聴席に静寂が走ったが、思わず、「せめて判決の趣旨説明をしないのですか? こんな判決は許されない!」と叫んだ。他に数人も、抗議の声をあげた。
福渡裁判長に代わってからの訴訟指揮から、4人に「原告適格なし」という却下判決は予想されていた。しかし、同じ地裁で2年前には、この4人に対して原告適格を認めていたのだから、これはあまりにひどい。
2020年3月、平山裁判長は、国交大臣の裁決を仮に止める執行停止申立てをめぐる判断で原告4人の適格性を認めた。国はその後も、原告4人の原告適格を認めた地裁判決を批判し続けたが、平山裁判長は、「そこに深入りして進めるつもりはない」と述べるなど、実質審理への期待が高まっていた。
ところが同年7月、平山裁判長が突然、異動し、福渡裁判長に代わった。同裁判長は、「概ね主張は出尽くした。次回で結審もあり得る」と審理を打切ろうとし、昨年11月には、住民側が求めた学者証人の証人訊問も認めず、結審してしまった。
国は、裁判長が国に都合の悪い判決を出すことが予想されると、裁判長を交代させてしまうのだ。あまりに卑劣としか言いようがない。
(判決後の報告集会。原告らは、「屈せず控訴する!」と宣言し