12月19日(火)朝、少し遅れて辺野古へ。1日中、小雨が降り続き、カヌーによる海上行動は中止になったようだ。
ゲート前には、宗教者や大学生たちのグループが来てくれている。私にもマイクをまわされたので、先週の防衛省交渉の報告をした。
私は昼前にゲート前を離れたが、結局、この日は工事車両を入れるために3回の強制排除があり、朝には、採石場で抗議行動をしていた1名が逮捕されたという。なりふりかまわない弾圧が続いている。
昼食後、久しぶりに瀬嵩の丘に登った。K9護岸の手前にはランプウェイ台船が停泊していた。16日に本部から石材を積んできて積み替えたものだが、荷台にはまだ石材が残っている。1日では、ダンプトラック160台分をK9護岸から陸揚げすることはできないのだ。
今回の海上搬送の手順を考えるとよく分かる。砕石場から港までのダンプトラックによる搬送、港でのランプウェイ台船への積込み、ガット船への積み直し、まる1晩かけての大浦湾までの航行、再びランプウェイ台船への積み直し、K9護岸からの陸揚げ、辺野古側の工事現場までのダンプトラックでの搬送---。陸路の搬送なら、採石場から現場まで一気に運べるのだが、今回の海上搬送は大変な手間暇がかかっている。「作業効率の向上」というのは全くのまやかし。海上搬送も行うということで、大量の石材が運ばれ、もう反対してもダメだという県民の諦めを誘うための「印象操作」でしかない。
また、大浦湾では2ヶ所で大型クレーン船による海上ボーリング調査が行われていた。さらに1ヶ所、スパッド台船も設置されている。防衛局は、2014年から海上ボーリング調査を続け、今年初めからは大型調査船・ポセイドンまで持ちこんで調査を続けてきた。さらに今年10月から来年3月末までの工期で、2件の海上ボーリング調査(19ヶ所)を発注しており、それが今、行われているのだ。
防衛局は、今年10月に発注した2件の海上ボーリング調査は、「埋立区域及び護岸以外の構造物の設計のため」と主張している。それならば東と西側の進入灯造成等のための調査のはずだが、現在、調査が行われているのは全く別の場所である。
大浦湾の海底地盤になんらかの問題が見つかり、調査を続ける必要が出てきたことは明らかである。
(クレーン台船による海上ボーリング調査)
(スパッド台船による海上ボーリング調査)