12月14日(金)、多くの県民の声を無視し、辺野古の海にとうとう土砂が投入された。この日は、沖縄の歴史の中でも、新たな「屈辱の日」として記憶されるだろう。
政府は、埋立を強行することにより県民を諦めることを狙っている。しかし県民は決して屈しない。知事のコメントにもあったが、県民の怒りはますます強く燃え上がっている。
(午前11時、土砂投入が始まった!)
(土砂投入直前の辺野古岬。左の方には大勢のカヌーや抗議船が集まっている)
(午前10時半。K9護岸に台船が着けられ、ダンプへの土砂の陸揚げが始まった)
上の写真はいずれも沖縄ドローンプロジェクト提供
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早朝4時半に那覇を出発。キャンプ・シュワブゲート前では午前5時から60名ほどの人たちが集まり、作業員や防衛局の職員を基地内に入れないための行動が始まっていた。着いた頃には、もう大勢の機動隊員が規制に入っていたが、それでも皆、懸命の阻止行動を続けていた。
午前7時、海上行動のミーティングが始まった。今日の海上行動には49艇のカヌーと8隻の抗議船が参加した。私はKさんと「不屈」を担当。簡単な打合せの後、急いで汀間漁港に向かい、すぐに出港した。
風は強いが日射しは強く、海はキラキラと輝いている。長島の間を抜け、辺野古崎西側の埋立予定地に着いた。2隻の抗議船と10艇ほどのカヌーは、土砂の陸揚げが予定されているK9護岸に向かった。
刻々とK9護岸の台船の様子が無線で入ってくる。陸揚げが始まったという報告からしばらくすると、土砂を積んだダンプトラックがN3護岸に現れた。そして護岸の内側に土砂を投入し始めた。とうとう埋立工事に着手されてしまったと思うと、さすがに悔しい。涙を流している人たちもいる。この日の屈辱は決して忘れないだろう。
フロート沿いに待機していたカヌーメンバーらが一斉に護岸に向かって突入。海保の規制が始まったが、皆、拘束されてもそのまま強い抗議の意思表示を続けている。
(ダンプトラックによる土砂投入が始まった!)
私は昼過ぎに船を降り、松田の浜で開かれたオール沖縄会議の抗議集会に参加した。ゲート前で抗議行動を続けていた人たちも皆、浜に降りてきて、1000m名もの参加の大きな集会となった。
集会を終え、カヌーメンバーらは再び海に漕ぎ出していった。