このブログでも何回か指摘してきたが、知事の辺野古設計変更申請不承認をめぐる国と県との3つの裁判は、年内にも決着するおそれが強くなっている。県の訴えが全て最高裁で敗訴した場合、デニー知事は、辺野古新基地建設を阻止するためにどのような対応をとるのかが問われる。
まさか、「自治体の長として判決には従わざるを得ない」として設計変更申請を承認することはないと思うが、それでも国が代執行訴訟等を提起する可能性も高い。このままでは県が追い込まれる。
そこで必要となるのが、再度の埋立承認撤回や、一昨年11月とは別理由での再度の設計変更申請の不承認である。耐震設計の不備、施工の不可能性、南部の土砂問題、自衛隊との共同使用等、いくつもの問題がある。
ただ、県は今まで、再度の設計変更申請の不承認については触れてこなかった。しかし県は、本年4月19日に提出した設計変更申請不承認の抗告訴訟の県第1準備書面で、「当然、別理由での申請拒否処分もあり得る」(P28)と明記したのだ。県が再度の設計変更申請不承認に言及したのはこれが初めてではないか?
県は、速やかに毅然とした方針を示してほしい。