11月10日(火)、午前6時からの海上行動のミーティングに参加するため、午前4時45分に那覇を出た。昨夕、海底ボーリング調査のための大型台船2隻が辺野古沖に来たので、今日は、船とカヌー隊で大浦湾への進入を阻止するために早朝からの行動を開始するのだ。船団は6隻。私は「勝丸」を担当、他には「不屈」「美ら海」「平和丸1号」「平和丸3号」「ブルーの船」。そして、カヌー隊は17艇。
(大浦湾に戻ってきた海底ボーリング調査のための台船)
早朝6時からのミーティングの際は、台船はまだ大浦湾に入っていないとのことだった。ところがミーティングを終え、汀間漁港に向かう途中から見るともう2隻とも大浦湾に入っている。残念、先を越されてしまった。
今日の日出は午前6時40分。台船はまだ暗いうちに動いたのだ。ジュゴンの採餌行為を妨害しないために「作業時間は日出1時間後から日没1時間前までの間とする」というアセス時の約束を、防衛局はまた無視したのだ。
(午前7時前、まだうす暗い大浦湾にはもう台船が入ってしまっていた。)
(辺野古と長島の間でカヌー隊と船団で作業を監視)
(大浦湾に大きな虹が現れた。左奥が台船)
午前9時頃、突然、風が吹き、雨が降り始めた。瀬嵩の辺りから真っ黒い雨雲が近づいてくる。慌ててカヌー隊のメンバーらを船に乗せ、いったん辺野古に退避した。
しばらくして天候が回復したので再度、カヌー隊を乗せ、辺野古に戻った。台船の様子を監視するが、今日はもう作業に入る様子はない。風が次第に強くなり、白浪も立ち始めた。風雨注意報も発令されている。しばらく待機を続けたが、昼前になって海上行動の中止を決めた。
(第3ゲートから見える台船)
午後、グリーンピースの虹の戦士号が名護湾に入ったというので見にいった。那覇に着いてからの長期の上陸禁止措置、そして辺野古沖への回航禁止---。グリーンピースに対する日本政府の仕打ちは、世界中の物笑いとなったに違いない。