8月29日(木)、オール沖縄会議・うりずんの会が、大浦湾の工事強行、安和桟橋前での死傷事故について、沖縄防衛局長交渉を行った。今回は、うりずんの会の国会議員団に加え、県議会の与党県議団も交渉に参加した。
まず、「実施設計協議はまだ調っていない。大浦湾での護岸工事を中止すること」という要請について、防衛局長は、「協議は十分に行われた」と開き直った。
そして、安和桟橋前での死傷事故後、事故の経過や原因を説明しないまま土砂搬送作業を再開したことに対する追及が続いた。防衛局長は、「トラックの進路を妨害するために、意図的にトラックの進路上に出たことで、制止しようとした警備員が亡くなられた」と繰り返したが、具体的な内容になると、「警察の捜査を待つ」と逃げ続けた。
交渉団からの、「警察の捜査もまだ終わっていないのに、何故、事故の加害者がそのような一方的な決めつけができるのか」との追及に対しても、「繰り返しになりますが」と同じ答弁をするだけで全く答えられない。
また、安和桟橋の出入口で、大勢の警備員がネットを持って、歩道を封鎖していることに対する抗議が続いた。「公道を何故、事業者が勝手に封鎖できるのか? 法的根拠を示せ!」という追及に対して、防衛局長は、「逆に、それが違法だとする根拠が法的にあるのですか? 違法とする根拠はありません!」と開き直った(道路の交通妨害を禁じた道路法第37条等に違反することは明らかである)。
あまりの無責任な回答に交渉は紛糾したが、「時間です」ということで打ち切られた。東京の防衛省交渉でも、少なくとも1時間以上は行われている。しかし沖縄防衛局は、国会議員らが多く参加しているのに、交渉時間をいつもたった「30分」に制限している。まず、この点を改めさせなければならない。
(交渉終了後の報告集会)
ちょうど交渉が終了した時に、安和桟橋から連絡が入った。今日から、出入口の封鎖状況がよりひどくなったという。何故、公道上でのこんな行為が許されるのか!
<追記(8月31日>
8月22日から28日までは、安和桟橋に入るダンプ台数は、一日に250台~450台程度だった(事故以前は、500台程度)。しかし29日以降、歩道をほとんど完全に封鎖して搬入するようになり、29日は660台、30日は693台、そして31日(土曜日)も721台もの台数に跳ね上がった。
まるで開き直ったかのような強引な土砂搬送が続いている。
(下の2枚の写真はNさん提供)
2024.8.30 琉球新報