(沖縄タイムス 2012.10.3)
9月30日(日)、普天間基地の野蒿ゲートで、抗議の座り込みを続けていた市民らを、機動隊が強制排除した。その際、県警は排除した市民ら40人ほどを、大型の装甲車等でしきった車道の一角に強制的に閉じ込めた。暑いし、装甲車の排気ガスがたまらず、飲み水もない。さらにひどいことには、女性らが何度要求してもトイレにも行かせよううともしなかった。
閉じ込められたのは、我々、抗議を続けていた一般市民だけではない。糸数慶子、玉城デニー両国会議員、自治体議員や、2人の弁護士さんらも一緒に閉じ込められた。何度も抗議して、議員さんらや、女性らは1時間ほどして解放されたが、男性たちは3時間以上も拘束されたままだった。これだけ長い時間、法的根拠もなく、不当な拘束、監禁が続いたのだ。
ところが、翌日(10月3日)の琉球新報を見て驚いた。県警は、地元紙のインタビューに対し、「任意であり、強制ではない」と説明しているらしい。これだけ白々しいデタラメをよく言えたものだ。
そして、監禁・拘束の理由についても、「元の場所に戻り、違法な状態を続けられることを防ぐための措置だった。」と答えたらしい。警察が一歩的に決めつけ、こんなことができるのなら、それは法治国家ではない。
実力排除の際の暴行と、この監禁・拘束については、法的な争いを検討したい。
以下、当日、我々を拘束していた機動隊員らの写真をアップしよう。
これらの機動隊員らの写真を見て、何か気がつかれただろうか? そう、ほとんどの機動隊員らが、俯いてしまったり、顔をそむけて、なんとか写真に撮られないよう必死なのだ。拘束されている人たちが、「この拘束に法的根拠があると自信を持っているのなら、何故、逃げるのだ! まっすぐ胸をはれ!」と抗議しても、ほとんどの機動隊員らは顔をあげない。これらの機動隊員らもウチナンチュ、さすがに自分たちのしていることが恥ずかしかったのだろうか?