(公開された県と防衛局との質疑応答の全容)
私は、仲井真知事が辺野古埋立申請を承認した昨年12月27日、すぐに県に対して本件に関する全ての公文書の公開請求を行った。本来なら1月10日に開示されるはずだったが、県は2月7日まで開示期間を延長してしまった。これらの文書のうち、「県が4回にわたって防衛局に出した質問事項とそれに対する防衛局からの回答文書」が1月24日(金)に開示された。コピーでは3万5千円にもなるというので、CDをもらって帰った。この後も、2月7日までにいくつかの文書が開示され、今回の知事の不可解な承認の経過の全貌が明らかになるだろう。
県は昨年10月4日に防衛局に最初の質問を出したのだが、私はその直後の同月10日に公開請求を行っている。ところが知事は同月23日、「公開することにより未成熟な情報が確定した情報と誤解され、県民の間に混乱を生じさせる恐れがある」として、不開示決定をしてしまった。県が出した質問事項や防衛局の回答は、それ自体は確定したもので、「未成熟な情報」でないことは明らかだ。(そのため、私は行政不服審査法により県の審査会に不服申立を行った。) 県としては、知事の承認という事態もあり得るとして、ともかく審査の経過は外に出さないということだったのだろう。それが、知事が承認したことにより、さすがにそれ以上不開示とすることはできなくなったものだ。
1月になって各マスコミもこの文書の公開請求を行い、1月24日、各マスコミにも同時に公開されたので、翌25日の新聞には大きく報道された。各紙とも、「質問と回答がかみあわない部分も目立ち、法の承認基準に適合していると判断した経緯は依然不透明だ。」(タイムス 2014.1.25)、「承認判断を急いだ仲井真知事に対する疑問がさらに強まった。」(同 琉球新報)などと強く批判している。
入手したCDは、すぐに各方面に配布され内容のチェックが始まっている。辺野古の埋立承認取消訴訟にも役立つだろう。
***********
<今日の大山ゲート>
1月24日(金)も、つれあいと2人、早朝5時半に那覇を出て普天間基地大山ゲートに向かった。一時の寒さも和らぎ、かなり楽になった。ふと気がつくと、ここでもヒカンザクラが咲き出している。