8月24日(月)、台風直撃のため、夕刻からの会議も中止となった。台風が過ぎても旧盆ということもあり、しばらく辺野古の海上行動もお休みだ。それに明日からは、2人の息子たちの家族がそれぞれの孫を連れて集まる。このブログも3~4日間ほどお休みさせてもらう。
今日は一日中、家の片付けと、当面の辺野古の状況についての考察作業を続けた。政府との協議が決裂した後、辺野古はどうなるだろうかと考えた結果、末尾に添付したようなフロー図がまとまった。簡単に説明しよう。
協議終了後、知事はすみやかに埋立承認の取消しに踏み切るだろう。しかし政府は、行政不服審査請求と執行停止で、知事の承認取消しを「形式的」に「無効」にしてしまう。そして防衛局は作業を再開しようとするが、案じることはない。海上ボーリング調査は再開できたとしても、埋立本体工事に着手することはできないのだ。知事は、まだまだ工事を止めるためのいくつもの権限を持っている。
一つは、「設計概要の変更申請」の不承認だ。防衛局は、一旦取り下げた「美謝川の切替」「土砂運搬方法の変更」をまもなく再申請するだろうが、知事は「不承認」とすればよい。また、「施工順序の変更」等、これから何回もの「設計概要変更申請」が不可避だが、これらを知事が全て「不承認」とすれば、防衛局はにっちもさっちも行かなくなる。
さらに、防衛局への公文書公開請求で明らかになったことだが、今後、埋立本体部分の護岸工着工の前に汚濁防止膜を固定するために大量のコンクリートブロックが投下される。57トンものブロック102ケを始め、総数286ケにもなる。ただ投下場所は埋立区域外なので、防衛局は改めて岩礁破砕許可申請を提出しなければならない。これも知事が「不許可と」すれば、防衛局は汚濁防止膜を設置できず、埋立本体工事に入っていくことはできない。まさに防衛局は、「八方塞がり」の状態に直面しているのだ。
いずれにしても、協議期間終了後、知事は一刻も早く埋立承認の取消しを宣言しなければならない。ただ、今日の政府と県の第3回の協議では、安慶田副知事が、「現在の協議終了期間とされている9月9日以降も、協議の場を持ってほしい」と提案したという。しかし、協議継続と引換に埋立承認の取消しの決断を再度、延長することがあってはならない。