(嘉手納の沖縄防衛局の巨大なビル)
今朝も早朝から高江からの緊急メールが入った。昨日と同じように、作業員が数人基地内に入り、防衛局職員らはすぐに引き上げたという。それでもN4ゲート前では、しばらく抗議行動が続けられたようだ。
午後、嘉手納にある沖縄防衛局に行く。今年度の北部演習場のヘリパッド工事に関する公文書公開請求をしていたのだが、それがやっと開示されるのだ。
(開示された今年度の「北部着陸帯移設工事 第1回設計変更」図書)
開示されたのは、約90枚ほどの工事設計書。今年に入ってからの工事は、当初の設計書になかったN4地区で施工されているのだが、開示された変更設計書でその内容がやっと分かった。
それにしてもあまりに杜撰な設計図書に驚く。開示を受けてパラパラと見るだけで、おかしな点がいくつも見つかった。工事の担当者を呼んで説明を受けたいと要求したが、「防衛局の公文書公開請求では、今まで開示の際に担当部署の職員が来たことはない」と突っぱねて埒があかない。1時間近くかかって、やっと工事の担当者が説明に来た。高江の現地で、いつも顔をあわせている課長補佐らだった。
担当者に、設計書や図面の疑問点を説明したところ、彼も、やっと、図面や仕様書の内容にいくつかの誤りがあることを認めた。「それで金額に訂正があっても、どうせ最後の変更手続きで精算するのですから」などと、とんでもない弁明をする。
その後、せっかくの機会だから、高江での工事についても追及した。特に、7月の工事強行の際、住民らの頭上でクレーンを動かしたことに強く抗議した。これには彼らも反論できず、「下に人がいる場所では操作していない」と逃げるだけだ。そして、「危険だからクレーンの下には入らないで下さい」というが、「少なくとも下に住民らが入った段階でクレーン操作は直に中止せよ。」と強く申し入れた。次回、同じような危険な作業が行われたら、各方向から写真を撮り、住民らの上でクレーンを操作している証拠を押さえて関係機関に訴えたい。