(那覇地裁、法廷前の掲示)
今日(8月24日・水)は、今回の沖縄滞在の最終日。明日は、京都市教委相手の住民訴訟の弁護団会議があるので、早朝の飛行機で京都に戻らなければならない。
昨日、とうとう八重山地区の教科書採択地区協議会が、育鵬社の公民教科書を選定してしまった。与那国島への自衛隊配備が動き出しているが、それに向けた政治的な動きであることは明らかだ。この沖縄で、「つくる会」系の教科書が選定されたのかと思うと無念でならない。
今日も朝から那覇地裁へ。午前、午後と、高江・住民の会のMさんと、被告にされたIさんの本人尋問を傍聴した。2人とも、実に堂々と証言され、国の訴えには何の根拠もないことが、ますます明確になった。
高江で農業をしているMさんは、「畑で仕事をしていても、訓練の時は、ヘリの騒音がうるさい。それに、まるで、ヘリが自分を標的にしているような気がして怖い。」と、高江周辺の基地被害を生々しく証言された。また、県道沿いに仕事場があるIさんも、「以前、夜、突然、米兵が2人入ってきて食事をねだってきたことがある。外にも3人がいた。演習場の中で、食糧を持たずにサバイバル訓練をしていたのだが、腹が減って家に来たのだろう。」と話された。高江の集落も、米兵たちの訓練区域にそのまま含まれているのだ。
それにしても、国の代理人の反対尋問は、ひどいものだった。一方的に撮影した写真やビデオを書証として提出し、工事強行に抗議し、説明を求める2人の行動を、ネチネチと聞いてくる。明らかに、今後の反対運動の委縮効果を狙ったものとしか考えられない。住民への嫌がらせ、まさしくスラップ訴訟であることは明らかだ。
今後ともよろしく。