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山本宏司は、会社を左遷され、妻と離婚しひとり佐賀へやってきた。彼は、対話を拒絶する息子のために小説を書くことで父と子の絆を回復しようと試みるが、問題山積。自分が書いた文章の何がよくないのかさえ判らない始末。そこで彼は、佐賀に住むプロ作家に教えを請うのだが…。試行錯誤を繰り返しながら、新人賞を受賞してプロデビューするまでを描き、主人公と共に小説を書く技術が修得できるという希有な「小説指南小説」。平凡な男が、曲がりなりにも思いを遂げた物語である。山本ひろし名義で刊行された『君だけの物語』を、改題し、大幅に加筆改稿した。
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対話を拒絶する息子って、なんで?って読んでいたら・・・わかる。父親たるもの酔っ払って説教するなんて、言語道断!しらふでやりなよ。我が家では酔っ払っているときに子供たちに説教始めたり、偉そうな事言ったとしても、酔っ払いの言うことなんか聞くことないからと一蹴。母である私が酔っ払いが嫌いってだけで、こういうことになるのです。
酔っ払いがでぇきらいなそのわけは、短大の謝恩会の帰りに振袖を着た私に新宿駅で絡んできた酔っ払い、そう!あんたのせいだ。ま!そんなことはどうでもいいんだけれど・・・
このお母さんの判断は私と一緒。まだ息子は小学校2年生。しかもこのお父さん、家庭の事を顧みずにお仕事、お仕事。
で・・・保険会社勤務で頑張っていたのに左遷。って、所からお話が始まります。
左遷の理由は、保険会社ですもんね。だろうな!です。「海賊とよばれた男」を読んだ後だったから。
あの騒ぎがあったころね。
そんなこんなで、書いてみたお話を息子に送ったら、対話を拒絶する息子は喜んだの。
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その後も書いた原稿を送ったところ、「いつも読んでいる児童図書より面白かった」電話を掛けてきてくれた、久しぶりの息子の声。それを応募するも、全部・・・没!
稚拙な文章が(私になんか言われたくはないでしょうが、備忘録ってことで・・・
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小説家になりたい人がそんなにたくさん居るんだ~と・・・
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ドラマや映画になるようなのを書いて、
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最後に書かれている小説「君だけの物語」は、とてもいいお話! あっ、小説だ!と得した感じ。
「読みやすい小説はページを次々とめくらせる力がある。」そう、はまると時間を忘れて、それから、それから?とページをめくっているのよ。そして、終わりに近付くと寂しくなって、あーあ、終わっちゃった。
本屋さんでジャケ惹かれ~図書館で買ってもらった・・・何で「そうだ小説を書こう」ってのにバケツと作業員・・・
山本甲士さんがマッチョだったんで、ちとびっくり!なんとなく、ほにょいヤサオトコを想像していたから・・・って、すいません
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