



製鏡所の娘が願う亡き人との再会。少年が抱える切ない空想。姉弟の哀しみを知る月の兎。曼珠沙華が語る夫の過去。少女が見る奇妙なサソリの夢。老夫婦に届いた絵葉書の謎。ほんの小さな行為で、世界は変わってしまった。それでも―。六つの世界が呼応し合い、眩しく美しい光を放つ。まだ誰も見たことのない群像劇。

不思議・・・
小学二年の章也が昔両親が住んでいた家に向う、姉の翔子と・・・この姉死んでいる・・・が、生きている。
読み進んでいると、出てくる人が・・・あれ?死んでいたよね?なのに平然と生きている・・・混乱
混乱がしながら、次は何っ!?とひかれて読み進む。いったいどうなっちゃっているんだろう?と思ったが、読んでいる本は久々の 道尾秀介 そうだった 道尾秀介さん だったのだ。
最終章の鏡の話
合わせ鏡があの世に通じている。夜の十時か夜中の三時・・・一から十二の数字の中で、水面に映ってるみたいに上下が対称になっているのは、その二つだけだから。
お墓参りしているときに蝶々が飛んでいると、そのたびに誰からともなく、あー来た来た! え?誰が来たの?
そんなことを子供の頃から聞いていたから、蝶々の後を行く美代のことが・・・
銀杏って神経に作用するアルカロイドと言う物質が含まれていて、幼児に食べさせると中毒症状を起こすことがある。知らなかった。で、その場合はビタミンB6を注射するといいらしい。。。学んだ!
鏡に映し出されたさまざまな異界の景色も、湖の景色もとてもきれいだった。






明治18年に建てられた洋館は3連アーチと白漆喰の外壁・・・函館市の「景観形成指定建築物等」
吉田篤弘さんの小説 「つむじ風食堂の夜」 が映画化されたときのロケ地
市電で大町まで行ってぷらぷらとちょっと戻って探してみたら、角に建っていた。
まだ早く開店前、中では準備されている方の影がみえ、開いていたら入ってみたかった。
